二冠堅持の芝野虎丸、頂上決戦へ弾み 次のターゲットは名人挑戦大出公二印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
[PR]
囲碁界の虎は覚醒したか。第64期十段戦五番勝負(産経新聞社主催)は、芝野虎丸十段が挑戦者の許家元(きょ・かげん)九段をフルセットの末に下し、直前に獲得した棋聖と合わせて二冠を堅持した。 次のターゲットは名人挑戦。四冠を保持する一力遼名人との頂上決戦に向けてアクセルを踏み込む。 4月28日の最終局の芝野は、最近の充実ぶりを象徴するような強さを見せた。 序盤に右上の許の黒模様を根こそぎ荒らし、芝野優勢。中盤の佳境を迎え、焦点は下辺の白模様の消長に絞られた。 図1 白模様の奥底深くに打ち込んだ許の黒1が、読みの入った勝負手。 白2の備えに黒3にぶっつけ、白4のハネを見て一転、黒5に手裏剣を放ってから黒7にハネ返す。目が回るような大立ち回りで、白Aには黒B以下Dで種石の△が落ちる。 模様が破れては白容易でないと思われたが、芝野は冷静だった。 図2 ▲を放置して中央に向かった白8はノータイム。AIの推奨手と一致する好手だった。 黒9以下白14となり、▲をにらみつつ中央の黒陣の破壊をうかがう。捕らわれの身の△も、黒を切断する種石としてにわかに活力を帯び始めた。 許は支えきれず、このあと70手余りで投了した。 碁は最終的に獲得陣地の多寡で勝負が決まるゲームだが、陣取り合戦の過程で石の強弱の要素が絡んでくる。先走って陣地を稼ぎまくると弱い石が生じて追及され、時に殺されてゲームオーバーとなる。 芝野は石の強弱の嗅覚(きゅ…この記事は有料記事です。残り640文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人大出公二文化部|囲碁担当専門・関心分野囲碁関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






