インタビュー藤井聡太名人の現在地 追い込まれた経験を経て「楽しめるように」聞き手 編集委員・北野新太印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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斬新という旗を掲げた挑戦者が繰り出す数々の機略を、名人が揺るがぬ力で封じ続けた戦いだった。4、5月に開催された第84期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ特別協賛)は、藤井聡太名人(23)=竜王・王位・棋聖・棋王・王将と合わせ六冠=が名人戦初登場の糸谷(いとだに)哲郎九段(37)の挑戦を4勝0敗で退けて防衛、4連覇を達成した。戦い終えた名人に現在地を聞いた。藤井聡太名人が名人戦4局を解説 「プロ的には褒められない手」とは ――名人戦を振り返って。 糸谷九段は一局ごとに初手から工夫をされ、これまでと全く違うタイトル戦になりました。事前予想は難しく、最初から一手ずつ考えていく展開でした。2日制対局で手数1桁台から時間を使うことは過去にほとんどなく、展開を想定して構想を練って考えていくことに面白さを感じ、非常に良い経験になりました。 ――昨今、理想が「完璧な将棋」から「面白い将棋」に変化したと度々語られます。なぜでしょう。 将棋の難しさを実感し、完璧を目指すのは遥(はる)か遠いものと思うようになりました。デビューから角換わりを指し、矢倉や相懸かりを指す時期もあり、今はまた角換わりを指しています。角換わりは直線的な将棋になりやすい性質がありますが、直線的にではなく、立ち止まって考えることも将棋の面白さであり、面白さを対局において引き出すことを目指すべきだと考えるようになりました。ある日突然ではなく徐々に、です。 ――1~3月の王将戦、棋王…この記事は有料記事です。残り769文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人北野新太文化部|囲碁将棋担当専門・関心分野囲碁将棋関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする