コラム・寄稿米中のはざまで翻弄される美麗島 「台湾人の悲哀」は深まるのか論説副主幹・坂尻信義印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

[PR]

論説委員コラム「序破急」 米中首脳会談のあと、台湾が両大国のはざまで翻弄(ほんろう)されている。 会談で中国の習近平(シーチンピン)国家主席は、台湾問題でトランプ米大統領に警告した。トランプ氏は会談後、台湾への武器売却を中国との交渉材料にする意向を示し、その数日後には台湾の頼清徳(ライチントー)総統と「話すつもりだ」と語った。 1979年の米台断交後、トップ同士が言葉を交わしたことはない。 台湾は九州とほぼ同じ広さに約2300万人が暮らす。「美麗島(フォルモサ)」と呼ばれるようになったのは、大航海時代にポルトガルの船員たちが島の豊かな自然や景観に魅了されたことに由来するという。台湾の人々は米中両国の首脳の発言を、いったいどんな思いで受け止めているのか。台北出身の知人に尋ねると、「台湾人の悲哀」という懐かしい言葉が返ってきた。 1996年に台湾で初めて、住民による投票で選ばれた李登輝総統が、週刊朝日で「街道をゆく」を連載していた作家の司馬遼太郎氏にこの言葉を語ったのは、94年のことだ。 日清戦争後の下関条約で台湾…この記事は有料記事です。残り458文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人坂尻信義論説副主幹|国際社説担当専門・関心分野国際情勢。未解決事件。関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする