インタビュー働けど働けど幸せになれないこの国で 「まつりさんの母」を背負って聞き手・田中聡子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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2015年、広告大手・電通に入社したその年のクリスマスに自殺した高橋まつりさん。高橋幸美さんは「まつりさんの母」として語り続けてきた。活動を続けるのは、がんばってもがんばっても、働いても働いても、幸せになれないこの国への絶望があるという。今も泣きながら書いている ――まつりさんが亡くなって10年、講演などで体験を語り続けてきました。 「しんどいんです。つらいことばかりを思い出しながら原稿を書かなければなりません。子どもの頃や大学時代の思い出は、まだ楽しいこともありました。でも就職した後、『残業に際限がなくて怖い』とか『1週間で10時間しか寝てない』『いじられキャラが定着してつらい』と、どんどんまつりが苦しくなっていく。今も泣きながら書いています。眠っていてもずっとあの頃のことが頭の中をぐるぐると回り続けて、胸がドキドキして息が苦しいです」 「当時、私はまつりから聞いていたのに、何もできなかった。そのことを思い知らされるのが一番しんどいです。あの頃に戻ってまつりを助けたい。『辞めたい』『死にたい』『つらい』と言うから、『辞めていいんだよ』とは何度も伝えていました。でも亡くなる2カ月前にディズニーシーに連れていってくれた時、『お母さんは口出ししないでね』『私たちみたいなキャリアの子の転職とか分からないでしょ』ときつく言われてしまったんです。心配だったけど、まつりは自分でちゃんと考えてる、まつりだったら自分で乗り越えてくれると信じていました」「自分には勉強しかない」 ――すごいがんばり屋さんのイメージがあります。 「決してスイスイと目標をク…この記事は有料記事です。残り3011文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






