ストーリー自殺未遂、出産…映画が問う「生の尊さ」 あなたはあなたが一番いい大滝哲彰印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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私は私が一番いい。あなたはあなたが一番いい――。生まれつき骨が折れやすい体でありながら、ピアカウンセラーとして活動する女性を追ったドキュメンタリー映画「遊歩(ゆうほ)ノーボーダー」が完成した。様々な「生きづらさ」があるこの社会で、ほかでもない自分自身を大切に生きることの尊さを投げかける。 「チッチはね、車いすを押すのが上手なの。もう10年ぐらい介助に来てもらっている」 映画の主人公、安積遊歩さん(70)の札幌市厚別区の自宅を訪ねると、介助に来ていた「チッチ」こと千夏さんを紹介してくれた。 遊歩さんが大好きなバナナと黒ごまのスムージーを作っていた千夏さんが、かすかにほほえみながら言う。 「70代になっても、遊歩の周りにはいつも20代の友達が多くいる。それが遊歩のすごいところだし、衰えないパワーの源だよね」 福島県で生まれ育ち、小学5年から療育園で過ごした。障害の重さによって、養護学校内で格差があることに失望し、小4まで通った地域の学校へ行くことを望んだ。障害者を差別し、排除する社会に怒りと悲しみ しかし、この中学校の校長からは「あなたのような人は受け入れられない」と言われ、居場所がなくなった。学びを諦めさせられ、不登校状態になった。 「10代のころはどうしたら死ねるかばかり考えていた」障害者であり女性である抑圧、描いた理由は過去の疑問 映画「遊歩」 そんなとき、父の本棚にあっ…この記事は有料記事です。残り1213文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする