ストーリー「次飲んだら死ぬ」アルコール依存症になった世界王者 妻がくれた歌田村建二印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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「もう酒はやめる」 プロボクシング2階級制覇を果たした井岡弘樹さん(57)は、アルコール依存症の治療で入院するたび、そう思った。でも、飲まないつらさに耐えられず、また朝からの飲酒を繰り返した。楽しかったはずの酒は、いつの間にか井岡さんを「命の危機」というコーナーへと追い詰めていた。 現役ボクサーだったころは、ほとんど飲まなかった。20年以上前に亡くなった父は酒が好きで、自分も飲みたいなと思うことはあった。でも、減量失敗のリスクもある酒を飲むより、体調を万全に保って世界王者を目指す気持ちが上回っていた。 30歳を前に現役を引退し、「ちょっと気持ちが中ぶらりんになった」。もう飲んでも問題はない。ビールに焼酎、日本酒にワインと、なんでも飲んだ。ただ、悪酔いするようなことはなく、仲間との会話を楽しむ一手段としての酒だった。 それがいつしか、酒に飲まされる自分へと変わっていった。40代から50代へとさしかかる頃だった。ジムの運営で悩み、遠のいた夢 現役引退後、新しい人生の目…この記事は有料記事です。残り1348文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人田村建二くらし科学医療部専門・関心分野医療、生命科学関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする