深掘り肥料の海外依存、脱却なるか 国内の下水汚泥や堆肥活用に光明は?山田暢史印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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肥料価格が国際的に上昇する中、国内では肥料の輸入依存からの脱却にむけた動きが進む。資源としての活用が期待されているのは、人の「し尿」などから生まれる下水汚泥だ。忍び寄る「肥料クライシス」 中東情勢の余波が農家にも 「試練だ」 下水汚泥は、肥料の主成分である窒素やリン酸を多く含む。国土交通省によると、国内では年間234万トンほどが発生し、約15%が肥料として活用される。 神戸市では下水汚泥にマグネシウムを加えて「リン酸マグネシウムアンモニウム」の結晶を取り出している。2011年度から研究を始め、現在は市内2カ所の施設で最大200トンほどを回収できる能力がある。 回収した再生リンは1キロ50円ほどで肥料メーカーに販売され、配合肥料「こうべハーベスト」の原料になっている。化学反応により結晶化させて、取り出すため、重金属などの不純物を含みにくい性質があるという。 市によると、新たな施設を建造中で、300トン規模にすることを計画している。市の担当者は「コストはかかるが、安定して農家に肥料を供給するための取り組み」と話す。各地で進む「リン回収」、堆肥活用も 再生リンの生産施設は、東京都や島根県など8都県市に11施設が整備されている。下水汚泥には重金属が含まれるリスクや、有機フッ素化合物(総称PFAS)などの混入への不安が指摘され、農家から使用が避けられる一因とされる。コストの高さなどの課題も残る。 下水などとともに国が肥料と…この記事は有料記事です。残り423文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人山田暢史東京社会部|農林水産・食担当専門・関心分野農林水産業、食、武道、災害関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする