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連載「やまゆり園事件10年 中井、愛名から」④ 神奈川県厚木市にある県立の障害者施設「愛名やまゆり園」の建物は、設置されて40年になる。 職員による虐待が2023年に発覚した「せせらぎ寮」は、廊下を挟んでいくつかの大部屋がある。そこで最大4人の利用者が寝ている。 すこし、臭いがする。「ずっと入所者がいるので、生活臭がこもりやすい」と守民夫園長。「職員も慣れると、鼻がきかなくなりやすいので、清掃や換気を心がけています」 ほかのやまゆり園では個室化が進むが、愛名には大部屋が残る。支援部長の山田智昭さんは「集団のなかに埋もれていると、一人ひとりに焦点があたらず、生活を豊かにすることが難しい」と指摘するが、園は県立施設。県が予算を計上しないと整備は進まない。 だからこそ、施設を離れて活動する機会を増やした。日中に活動をする事業所「セレーノ」を設け、系列のグループホームへの移行も進める。 津久井やまゆり園の事件後、寮の出入り口のカギを開ける取り組みも始めた。 開いている寮の出入り口から入所者が出て、近くのコンビニでジュースを次々飲み、警察に連絡が行くこともあった。 それでも、園側はカギを閉めるのではなく、職員の間で「なぜ行きたいのか」を考えた。 山田さんは、「利用者が外に関心を向ける体制をつくってこなかった」と振り返る。そして、それは「中井も、愛名も、津久井も一緒だと思う」という。「人として見られなくなる」 死刑囚の言葉と重なる それぞれのやまゆり園は県立…この記事は有料記事です。残り556文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人増田勇介横浜総局次長専門・関心分野地方自治関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする