ストーリー語れなかった母の死 親やきょうだいを自殺で亡くした子らが願うこと高井里佳子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
[PR]
親やきょうだいを自殺で亡くした子ども(自死遺児)は、何に苦しむのか。どうすれば支えられるのか。同じ境遇の人たちとの対話を続ける当事者の男性と、自死遺児の実態を調べている研究者に話を聞いた。 奈良市の団体職員、森本康平さん(33)は、父、兄、祖母との4人家族で育った。 物心ついたときから母はいなかった。病気で亡くなったのだろうと思っていた。 中学生のころ、父と祖母の会話の最中に、祖母の口から「自殺」という言葉が飛び出た。そのとき初めて、母の死因を知った。 母が亡くなったのは、森本さんが生後半年のころだった。 高校生になってから、母は子どもと一緒に死のうとして母だけが死んだ、と聞かされた。「育児ノイローゼだった」とも聞いた。 「自分が生まれなければ母は死ななかった」。そんな思いがぬぐえなかった。 つらいことがあるたびに、母の死が頭をよぎった。「自殺した人の子だから、自分は落ち込みやすいんだ」と考えた。 自殺の話は人に言ってはいけないと感じ、友人にも思いを打ち明けられなかった。「受け止めてくれる人がいるだけで……」 転機の一つは高校3年の倫理の授業だった。「自殺」をテーマに作文を書く課題で「母が過去に自殺しているから、冷静に書くのは難しい」と率直に記した。 後日、担当の女性教師が休み…この記事は有料記事です。残り1962文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちら
印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






