コラム・寄稿色がバラバラになった一升瓶 もう一度使えるものを使うためには長沢美津子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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記者コラム「多事奏論」 くらし科学医療部記者(大阪)・長沢美津子 ナフサ不足をきっかけに、食品容器の使い捨てを見直すヒントを探していたら、友人が「繰り返し使ってるところならあるけど」。京都市内にある洗びん工場の見学に誘ってくれた。 再利用できるガラスびんを集めて洗い上げ、お酒や食品のメーカーに売っている。「洗びん」という響きに昭和の町工場を連想したら、設備の大きさにびっくり。大型トラックから一升瓶を入れた持ち運び用の「通い箱」が、次々と下ろされる。吉川商店は、酒どころの伏見に工場を置いて60年あまり。社長の吉川康彦さんは「業務筋を中心に、年間の扱いは500万本。最盛期は2千万本でした」。 洗浄機の前に並んだびんのラベルを見ると、清酒、焼酎、みりんとバラバラ。好きな銘柄を見つけて、「働いてるね」と声をかけたくなる。規格が統一されていることで、どこに運ばれ、何を詰められても、空になれば再利用、再々利用のルートにのせられる。ガラスが貴重だった時代に、経済合理性から異業種が相乗りしたことで、環境負荷の少ない仕組みが、全国規模で整っている。果たしていま、同じものが作れるだろうか。 「悩ましいのは、びんの色数が増え、はがしにくい特殊なラベルが出てきたことです」と吉川さん。「蔵元が商品を差別化したい気持ちはわかりますが、リユースの効率は落ちてしまいます」 売り場を眺めている時には見…この記事は有料記事です。残り827文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人長沢美津子くらし科学医療部|大阪駐在 食担当専門・関心分野食と社会、料理、生活文化関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする