コラム・寄稿虚子が説く「きたない落ち葉」の美 俳句の独自性、子ども向けに印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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朝刊歌壇俳壇面で月1回掲載している、俳人・岸本尚毅さんの「俳句時評」。今回は折口信夫、高浜虚子、柳田國男が子供向けに解説した『歌・句・諺(ことわざ)のはなし』を紹介します。俳句時評 岸本尚毅 『歌・句・諺(ことわざ)のはなし』が九十六年ぶりに中公文庫として復刊された。和歌・俳句・諺について折口信夫、高浜虚子、柳田國男が子供向けに解説したもので原題は『歌・俳句・諺』。かつて「日本児童文庫」の一巻として刊行された。 折口は古代から解きおこし、香川景樹など江戸時代に到(いた)る和歌の歴史を格調高く語る。柳田は、人が集まる場で「話し上手」であるための「文芸」として諺を位置づけ、多様な諺の事例をタイプ別に詳述する。 これらと対照的に、虚子は「きたない落ち葉」と人間との関係を語り続け、やがて「落ち葉が大地にころがっているといううちにも、また自然の生命が伝わっていて、なんともいえぬ面白味がそこに存在している」「俳句は、落ち葉を吟詠する上においても、けっして他の文学のあとにつくものではありません。いな、真先に立って落ち葉を吟詠して、落ち葉の趣味、面白味、美しさを明らかにする文学である」と誇らしげに宣言する。 「きたない落ち葉」という卑…この記事は有料記事です。残り241文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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