視点・解説ネパールの大規模土石流、なぜこれほどの被害? 温暖化で増すリスク編集委員・香取啓介印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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中国チベット自治区とネパールの国境を流れる河川で8月26日、大規模な土石流が発生し、集落や道路、橋などをのみ込んだ。衛星画像などに基づく初期分析では、氷河と岩盤が一体となって崩れ落ちる「岩氷雪崩」が災害の出発点だった可能性が浮上している。なぜこれほどまで被害が拡大したのか。(1)大規模な土石流はなぜ起きた?(2)似たような土石流は過去にも起きた?(3)気候変動が原因?【動画】土砂と濁流が建物をのみ込み、人々が逃げる一部始終を防犯カメラがとらえていた=ロイター・SOCIAL MEDIA(1)大規模な土石流はなぜ起きた? 当初疑われたのが、氷河がとけて水がたまった氷河湖から、水が突然流れ出す「氷河湖決壊洪水」(Glacial Lake Outburst Flood=GLOF)と呼ばれる現象だ。 氷河が土砂や岩石を削り出して土手のようになった地形(モレーン)が、ダムのように水をせき止めているが、壊れると、大量の水が下流へ押し寄せる。雪崩や岩石崩落が湖に落ちて大きな波を起こし、ダムを越えた水が外側から決壊を引き起こす場合もある。 ただ、発生前の現場付近には大きな氷河湖が確認できていないとの専門家の見方もあり、典型的なGLOFだったとは現段階では断定できない。 現在もっとも可能性が高いと…この記事は有料記事です。残り1884文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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