2026年8月29日 6時30分佐藤善一印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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JA全農いわて(盛岡市)が2026年産米のJA概算金(仮渡し金)を決定した。主要銘柄の「ひとめぼれ」は1等米60キロ1万7200円、岩手県オリジナル品種の「銀河のしずく」は1万7700円。25年産に比べて約45%低い水準になった。経営を打撃する下落に農家からは悲鳴が上がっている。 3千円の追加払いを含めた25年産の概算金は、ひとめぼれ3万1千円、銀河のしずく3万1500円、ヒメノモチ(もち米)3万5千円だった。今回は議論の末、ひとめぼれ1万7200円、銀河のしずく1万7700円、ヒメノモチ1万8千円で意見がまとまり、21日の運営委員会で決まった。 農林水産省によると、6月末のコメの民間在庫量は過去最大の243万トン。政府による備蓄米の放出もあり、市場の在庫が膨れ上がった。JA全農いわても「県内も在庫が多い」という。記録的な水準の在庫が、各地の概算金の下落に大きく影響した。 新潟県のJA全農にいがたでは、コシヒカリ(一般)の概算金を1万8500円、コシヒカリ(魚沼)2万1千円、北海道のホクレン農業協同組合連合会では、ななつぼし1万7千円にそれぞれ決めている。 花巻市東和町の菅原徹さん(77)は約4・5ヘクタールの水田でひとめぼれを作る米農家だ。「資材も燃料も高騰し、状況は厳しい。概算金が2万2千円ぐらいないと赤字になり、再生産できなくなってしまう。周囲でもコメ作りをやめる農家が多く、やめるきっかけになってしまう」と心配した。国の農政について「大臣が交代するたびに政策がコロコロ変わる。しわ寄せを受けるのはいつも農家だ」と話した。 26年産米の価格が大幅に下落する見通しになったため、岩手県は25日、相談窓口を広域振興局など23カ所に設置。資金繰りや生産技術対策などについて相談に応じる。 達増拓也知事は28日の記者会見で「この金額では採算がとれない農家が出てきてしまう。厳しい。燃料費や資材の高騰もあり、政府はコメ農家がコスト割れしないように支援を継続してほしい」と発言。国が備蓄米の買い戻しを検討していることについて「米価格の暴落を防ぐべきだ。怖いのは需給バランスを超えた値崩れ。店も無理して値下げするなど、異常な値崩れが起こる可能性がある。政府がうまく調整してほしい」と訴えた。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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