現場から【写真まとめ】石川、富山の大雨 水に囲まれた集落、スーパーにも泥2026年8月28日 17時00分(2026年8月28日 19時29分更新)吉田耕一郎 上田真由美 杜宇萱 大山貴世 鈴木渉 小田健司 前多健吾 石川幸夫 角谷陽子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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27日未明から線状降水帯が繰り返し発生し、記録的な大雨にみまわれた北陸地方。現地の様子を写真で紹介します。パソコンを頭上にのせ「救出」 万尾川があふれ、広範囲に浸水した富山県氷見市十二町。製材会社「岸田木材」は、敷地一帯が水につかった。 積んであった商品の木材だけでなく、フォークリフト5台やトラック、軽トラック、製材に使う5千万円ほどの機械3台も水没した。 社長の岸田真志(まさし)さん(42)は「これだけのことになるとは、誰も想像していなかった」。 営業担当の男性が腰まで水につかって事務所入り口にたどりつき、中からパソコンを「救出」。頭上にのせて持ち出し、「これだけでも救えれば、お客様にかける迷惑が減る」と話していた。被害の現状は 石川、富山両県によると、28日夕現在、石川県では道路の土砂崩れなどで宝達志水町の4地区74世帯142人、富山県では氷見市の6地区48世帯110人が孤立している。宝達志水町の孤立地区は道路の開通まで3~4日かかるといい、県消防防災ヘリコプターが物資を輸送した。 また、石川県は羽咋市と宝達志水町などで115棟、富山県は氷見市と高岡市で169棟の床上浸水を確認した。氷見市では1棟が全壊、3棟が中規模半壊したこともわかった。 石川県小松市では27日、70代の女性が事業所の玄関から水を掃き出そうとして転倒し、頭に軽傷を負った。廊下流れる泥水「やばいやばい」 外に出ると潰れた隣家 北陸の大雨ボランティアが泥かき 近くを流れる子浦(しお)川の氾濫(はんらん)から丸1日がたった石川県羽咋(はくい)市立開町(りゅうがいまち)の集落では、県内から複数のボランティアが入って活動していた。 床上浸水があった前田毅さん(48)方の庭では、重機が泥をかき集めていた。 災害支援団体・ストランダーからの要請を受けてボランティアに加わった小松雅幸さん(47)=小松市=は「家の中の泥を出しても、壁の中の建材がぬれているので、細かい掃除のような作業が続く。この先、長いだろうな、という印象」と話した。「氾濫するとは思わなかった」 酒井川が氾濫した羽咋市酒井町では、28日も川沿いの道で上流から濁流が流れ続けていた。 川沿いに住む建設業の松本雅勝さん(55)によると、27日午前に数時間かけて川から「ゴー」と轟音(ごうおん)を立てながら土石流が流れてきた。 現在、川に流れてきた土砂で川底が3メートルほど高くなっているという。 「流れは速かったけど、氾濫するとまでは思わなかった」と疲れた様子だった。【動画】川があふれた羽咋市の酒井川近くでは復旧作業が行われていた=小田健司撮影スーパーも冠水 羽咋市太田町のスーパー「JAふれあい産直市 キララはくい」では、27日の大雨で店内は約50センチ冠水した。 一夜明けた28日、店員らは泥で汚れた床の清掃などに追われた。廃棄する商品は約500種類に上る見込みで、営業は当面休止するという。 達寛幸店長(46)は「地域のお客さんも待ち望んでいる。一日も早く復旧し、再開させたい」。トキ放鳥の干拓地も冠水 今年5月にトキが放鳥された邑知潟(おうちがた)干拓地の周辺では、大雨で水田が冠水した。稲作を営む坂本久男さん(86)は「稲は水面の3メートル下にあるが、邑知潟と田んぼの境目も分からなくなった。トキが3羽見られたが、戻ってくるかどうか」と心配する。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません