「誰に利用権?」進まぬ老朽ため池の廃止 自治体は実態把握に苦慮和田翔太印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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雨が少なく、古くから水不足に悩まされてきた香川県では、農業用水を確保するため多くのため池が築かれてきた。ただ、農家の減少や高齢化で利用されず、管理が行き届かなくなった池も増えている。県や市町は地震や大雨などで決壊し、人や住家に被害が出る恐れもあるとして、老朽化した池の廃止を進めるが、思うように進んでいない。 8月上旬、観音寺市高屋町にあるため池「向池(むこういけ)」を訪ねた。集落を見下ろす小高い場所にあり、池の周りは草木や竹が伸び放題の状態だった。 「今、この池の水を使っている人は誰もいないです」 そう話すのは、近くに住み、池の管理を任されている会社員の荻田和広さん(59)。周辺にある9軒の住民が持ち回りで管理しているというが、多くは70代以上で、後継者もいない世帯がほとんどだという。 この向池は、決壊した場合に下流の住宅や農地に被害が出る恐れがあるとして、県は2021年に「防災重点農業用ため池」に指定した。 県土地改良課によると、県内にあるため池の総数は1万2187カ所(26年5月時点)で、兵庫県、広島県に次ぎ全国3位。県土面積あたりの密度は全国一だ。このうち3080カ所が「防災重点」に指定されている。決壊し、人的被害も 18年の西日本豪雨では、広…この記事は有料記事です。残り924文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする