ストーリーゲノム編集で大きく育つフグや肉厚タイ 魚の付加価値支える完全養殖科学雑誌Newton・鶴田智也印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
[PR]
【ニュートンから】魚の完全養殖最前線(4) 完全養殖は,魚を品種改良するうえで不可欠な技術だ。品種改良を行うには,成長が早いといったすぐれた特徴をもつ個体から次世代をつくり,すぐれた特徴を受けついだ魚の系統をつくる必要がある。完全養殖は「次世代をつくる」という品種改良の根幹をになう技術だ。 近年は,地球温暖化が進んでいるため,高水温でもよく育つ品種が求められている。サクラマスなどのサーモン類は,本来18℃以下の水温で育つ。だが,地球温暖化によりサーモン養殖に適した場所が減っている。株式会社Smolt(スモルト)は「選抜育種」を6世代にわたって行い,20℃前後でも安定して育つ高温耐性サクラマスをつくっている。選抜育種とは,高水温でもよく育つといったすぐれた特徴をもつ個体を選抜し交配させることで品種改良を行う方法だ。DNAの情報を使って品種改良を効率化 近年の選抜育種では,DNAの情報を使って個体を選抜する「ゲノム選抜」が広まっている。ニホンウナギの品種改良もゲノム選抜によって行われている。 DNAは,4種類の「塩基」がさまざまな順番(配列)で並ぶ。DNA配列には塩基が1個置きかわった個所があり,これをSNP(スニップ:一塩基多型)とよぶ。SNPは遺伝情報に個体差をもたらす。 ゲノム選抜では,成長速度と…この記事は有料記事です。残り1827文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






