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絶滅危惧種のニホンウナギが国内で完全養殖され、世界で初めての一般向け販売が29日、数量限定で試験的に始まった。稚魚「シラスウナギ」の漁獲量が減るなか、国は天然の稚魚を使わない完全養殖の研究に取り組んできた。価格はまだ割高なものの、商業化に向けた大きな一歩と期待されている。 東京・築地の「山田のうなぎ」ではこの日、開店の2時間前から男女数人が店前に並んだ。販売されたのは、完全養殖ウナギの冷凍かば焼き1尾4500円(税込み)。大学院生の20代男性は「大学の友人らと食べて、味を確かめたい」と笑顔で、千葉県の50代女性は「特別な日に家族で食べたい」と話した。 完全養殖ウナギは、皮が薄く、肉付きや脂ののりもよく、従来のウナギと比べても遜色ない味に仕上がっているという。店を経営する養殖会社「山田水産」(大分県)が育てた。人工授精で生まれたウナギから採卵し、さらに成長させた。山田水産は2022年から国立研究開発法人「水産研究・教育機構」(水研機構)に技術指導を受けながら取り組んできた。 この日はイオングループのECサイトでも販売されてすでに一部完売となったほか、7月には日本橋三越本店で販売される。販売価格は通常の養殖ウナギの約2倍だが、山田水産の加藤尚武取締役は「長年の努力でようやくここまできた。技術を磨きながら、コストなどを下げ、少しでも多くの人に食べてもらえるようにしていきたい」と話す。【養殖現場は】「でかい、安い」はアメリカウナギ■減る天然資源…この記事は有料記事です。残り900文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人山田暢史東京社会部|農林水産・食担当専門・関心分野農林水産業、食、武道、災害関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする