ストーリー中島隆印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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現場へ! 「最期はおうちで」の病院(1) 3年前の夏のこと、東京にある「その病院」に、別の病院から連絡があった。 97歳の女性が、熱中症で搬送されてきました。認知症で体も弱っていて、入退院を繰り返しています。家に帰りたがっているのです。引き受けていただけませんか。 まもなく、女性が「その病院」に転院してきた。地域連携を担当する染谷里美(47)が中心になり、女性のこれからを考えることに。 相談員でもある染谷、医師、看護師、理学療法士ら「その病院」のスタッフ。地域の介護事業者らも集まる。すこし時間をかけて、その女性らしい生き方を見つけることになった。 女性の家は、ものが外にまであふれかえっている。「あそこはゴミ屋敷だ」とご近所たち。医療関係者らが訪ねても、女性は家に入ることを拒否していた。息子も「母は家が大好き」 染谷たちは、女性の息子さんにも話を聞いた。 「母は……」 ゆいいつエアコンがある部屋の、山のようにものが積み上がったてっぺんで、寝ていました。トイレへは、ものをかき分け、かき分け、行っていました。 エアコンを入れ忘れることがあります。そして、エアコン部屋以外は、おそろしいほど暑いのですが…… 「でも、母は家が大好きなんです」と息子さん。 女性は、がんだった。車いすで自由に病院内を動いてもらった。昼は静かに過ごしていた。でも、夜の病室では、落ち着きがなくなった。 入院生活で、女性の体力が弱ってくる。体のさまざまな数値が悪化していく。このままだと歩けなくなる。病院を出ることができなくなる。「ご高齢なので積極的な治療はできない」と医師。 女性は、家に帰りたい、と言った。息子さんも、帰したい、と言った。 染谷たちは悩んだ。 「ゴミ屋敷」と呼ばれるところに帰していいのか? 染谷は30歳でヘルパーを始…この記事は有料記事です。残り549文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人中島隆編集委員専門・関心分野中小企業関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






