ストーリー京野菜「調理法がわからない」を解決 府庁が料理教室に助っ人仰ぐ2026年8月24日 11時40分日比野容子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
[PR]
京野菜など「京のブランド産品」の消費拡大につなげようと、京都府は19日、国内外で料理教室を展開するABCクッキングスタジオ(東京都)と連携協定を結んだ。家庭で手軽に作れるレシピの開発などを通じて、京都産食材の魅力を全国の食卓に届ける。 京野菜の中には、一般的な野菜とは大きく形や特徴が異なるものがある。例えば、丸くてころんとした「賀茂なす」は皮がやわらかく、実が詰まっていて油を吸いすぎず、形も崩れにくい。ひょうたんのような形の「鹿ケ谷(ししがたに)かぼちゃ」は淡泊な味わいで、だしをよく吸うのが特徴だ。 普通のナスやカボチャと同じ調理方法でよいのか、味つけのコツは何か、余った時はどう保存すればよいのか。扱いがわからず、二の足を踏む人も多いかもしれない。 今回の協定は、こうした問題意識から生まれた。ABCクッキングスタジオは4月現在で全国約90カ所のスタジオを運営している。さらにタイ、マレーシア、台湾などアジアの六つの国・地域にも進出し、肉じゃがやアジフライ、オムライスといった日本の「家庭の味」の作り方を伝えているという。会員数は、国内が約158万人、海外は約15万人。講師が受け持つ生徒は最大5人までという少人数制が特徴で、自宅で再現可能なレシピを中心に教える。小4から90代まで幅広い年代の受講者がいるといい、京都府はこのネットワークに期待を寄せる。 同社は、北海道の特産品を用いた限定レッスンをふるさと納税の返礼品として提供した実績もあるという。志村なるみ社長兼CEO(最高経営責任者)は「京都でも同様の取り組みができないか考えたい。京野菜を使った京都限定レッスンの受講を旅の目的にしてもらう手もある」などと抱負を語った。 京都府農林水産部流通・ブランド戦略課によると、京のブランド産品は京野菜で21品目、果実と水産物は各2品目など計31品目あるという。山川彰宏課長は「協定と合わせ、生産者が安定出荷できるような環境整備にも取り組む」と話す。知事も初めての「ペペロンチーノ」に挑戦 協定の締結式に合わせて、西脇隆俊知事は、スタジオ講師による指導のもと、京野菜を使った初心者向けメニュー「万願寺甘とうと九条ねぎのペペロンチーノ」の調理に挑んだ。 「万願寺甘とう」は唐辛子の仲間でありながら甘く、加熱するとさらに甘みが増す。ペペロンチーノは、ニンニクと唐辛子の香りを移したオリーブオイルであえたパスタだが、今回は、唐辛子の代わりに万願寺甘とうを使い、香りと風味をオイルに移した。熱を加えると甘みとトロリとした食感が際立つ九条ねぎも斜め薄切りにしてたっぷり加え、パスタとあえる。塩味とうまみは仕上げに散らす生ハムで補った。「ペペロンチーノの調理は初挑戦」という西脇知事も30分足らずで完成させた。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人日比野容子京都総局|経済(京都・滋賀)専門・関心分野オーバーツーリズム、鉄道・交通政策、歴史文化、医療・介護、クラシック音楽、スキー、料理、欧州など関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






