ストーリー大野晴香印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
[PR]
連載「窓」 7月28日の夕方、コテツはいなくなった。 女性(48)が熊本県八代市の自宅で料理をしていると、強い揺れが襲った。自宅は壁に亀裂が入り、棚は倒れた。揺れが収まると、女性は近くに住む母親の安否を確かめに家を出た。 20分後に戻ると、家にいるはずのコテツの姿が見えない。鍵がかかっていたはずの1階の居間と和室の窓が、わずかに開いていた。 すぐに家を出て捜し始めた。ヘリコプターが飛び、近所の人もざわついている。いつにない騒がしさに、おびえて出てこられないのかもしれない。 一晩は様子をみることにした。でも、戻ってこなかった。捕獲器に黒い姿が…しかし 足の先まで全身真っ黒のオス猫「コテツ」が家にきたのは2018年だった。小学生だった次男が、里親募集の貼り紙を見つけた。以前飼っていた猫を失ってから飼う気になれずにいたが、せがむ次男に根負けして見に行った。帰る時、次男のひざから離れない1匹がいた。それがコテツだった。名前は、当時家族で好きだったアニメの主人公からとった。 鬼ごっこをしたり、かくれんぼをしたり。仕事が忙しく家を空ける時間も多かったが、子どもたちの寂しさもコテツが紛らわせてくれた。賢く甘えん坊で、大事な家族の一員になった。 地震の翌日から、近所を捜す…この記事は有料記事です。残り975文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人大野晴香ネットワーク報道本部(大阪)専門・関心分野ひと、裁判、データジャーナリズム、動物園関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






