ストーリー次世代が演じるふるさとの戦争 体験学び「分かったこと伝えたい」山根由起子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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現場へ! 舞台で伝える戦争(4) 6月、新潟県長岡市の平潟神社に隣接する平潟公園。市立希望が丘小学校の6年生約50人が、長岡戦災資料館の初代館長で戦災を語り継ぐ古田島(こだじま)吉輝さん(90)を囲んだ。公園には神社から移設された長岡市戦災殉難者慰霊塔が立つ。 「平潟神社には遺体がたくさん運び込まれて、誰とも分からないうちに荼毘(だび)に付されてしまいました。娘を亡くした女性がそれを見て『腕1本でも取っておけばよかった』と泣き叫んだそうです」。古田島さんは絵を見せながら話した。 1945年8月の長岡空襲では、市街地の8割が焼け野原になり、約1500人が亡くなった。希望が丘小では、命の大切さを学ぶため、長岡空襲をテーマにした創作劇を2009年度から上演し、今年は15回目になり、11月27日に発表する。子どもたちは「総合的な学習の時間」に関連施設や碑を訪ね、戦争体験者に話を聞く。脚本も自分たちで推敲(すいこう)し、全員が役を演じる。 6月の校外学習では、長岡戦災資料館や平和の森公園などを訪れた。減る語り部 児童自ら平和を発信 長岡では、8月の空襲に先立ち、長崎に落とされたのとほぼ同形、同重量(約5トン)の模擬原子爆弾が7月に原爆投下の訓練で畑に落とされ、4人が亡くなった。子どもたちは投下地点の跡地も訪ね、長岡戦災資料館アドバイザーの星貴(たかし)さん(66)の話に耳を傾けた。「ドラム缶に石を入れたような、ガランガランというすごい音を立てて爆弾が落ちてきて……ドカーン」 劇に登場する16歳の少年が家族を捜し歩いた4キロほどの道もたどった。校外学習の日は蒸し暑く、汗をぬぐいながら言葉を交わす。「もっと暑かっただろうね」「この辺りには遺体がたくさんあったのだろうか」。男の子は「実際に歩いたら大変だった。分かったことを劇に入れて、伝えたい」と話した。 戦争体験者は子どもたちにとっては曽祖父母世代だ。家庭で戦争体験を聞く機会は少なくなり、語り部も年々、減ってきている。 児玉紀子教諭(63)は「戦…この記事は有料記事です。残り754文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人山根由起子紙面企画部専門・関心分野演劇、読書、展覧会、少子化、教育、昭和史関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする