ストーリー三宅一生もギャルも渋谷から 百貨店と街が作ったファッション発信地松沢奈々子 西田理人印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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連載「渋谷考 セゾン文化と再開発の間で」② この秋をもって58年の歴史に幕を下ろすことになった西武渋谷店。7月中旬、にぎやかな通りに面するB館1階のテナント跡地に、アメリカのデザイナー、ダナ・キャランが1980年代に発表したサファリルックなどに想を得た35体のマネキンが並んだ。東京発ブランド「ケイスケヨシダ」の2027年春夏コレクションの新作発表会だ。1991年生まれのデザイナー吉田圭佑は、服作りにかける自らの思いを、9月末で閉店する百貨店に重ねた。 68年開業の西武渋谷店は、売り場からファッションの新機軸を提案したことで知られる。無名だった山本寛斎を紹介し、三宅一生や高田賢三の国内デビューもここから。川久保玲や山本耀司の服もいちはやく取り上げ、80年代にかけてDCブランドブームのきっかけをつくった。西武はイヴ・サンローランやエルメス、ジョルジオ・アルマーニなど海外ブランドの輸入でも成功。グラフィックデザイナーの田中一光が手がけた、青と緑の円形が並ぶ紙袋は街に彩りを与えた。 70年代に開業した渋谷パルコや渋谷109の勢いも加わり、渋谷はファッションとカルチャーが結びつく若者の聖地となる。90年代にはセレクトショップが全盛期を迎え、個性的な路面店が並んだ。すり鉢状の地形は、坂道の途中に賃料の安い半端な空間を生み出し、小さな個人店が集まる背景になったとも言われる。 吉田のコンセプトは、かつて…この記事は有料記事です。残り1122文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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