コラム・寄稿ビデオ検証求めなかった選手「後悔はない」 勇気と判断を尊重したい2026年8月14日 7時00分潮智史印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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(第108回全国高校野球選手権大会2回戦 佐野日大3―1神村学園) 今大会から導入されたビデオ検証について、あれこれと考えを巡らせている。 指導者側には検証を要求することへのためらいは根強いようだ。 三重の沖田展男(のぶお)監督は「なかなか使いづらい。生徒が言ってきたら使おうかな、と思うくらい。審判を尊重したい」と話している。 気になるシーンに遭遇したのは12日(大会8日目)の第3試合だった。 2点を追う神村学園の三回の攻撃。左前安打で二塁走者の今井滉士郎は本塁に突っ込み、クロスプレーに。判定はタッチアウトだった。 際どいタイミングではあった。映像で確認しても、佐野日大の捕手のタッチをかいくぐっているようにも見えた。2点を失った直後で、試合の流れを相手に渡さないためにも、ビデオ検証を活用していい重要なプレーだと感じたが、神村学園はしなかった。「まだ使いどころではない」と自分で判断 なぜ、検証を求めなかったのか。 試合後に今井に尋ねると、答えは明快だった。 「タッチは背中にかすったかもという程度でした。触られたのか、よくわからなかったけど、試合は序盤でまだ使いどころではないと思った。アウトの判定ならそうなんだろうと受け入れました」 9イニングでビデオ検証を要求できるのは1回だけだ。それも考え合わせて、今井自身が判断を下したという。 小田大介監督は普段から「その場で何を感じるかを大事にしてプレーしよう」と選手の判断を尊重している。 ビデオ検証についても、選手から声をあげることは認めているが、この場面でベンチに戻った今井との会話はなかったそうだ。そんなチームの文化が、今井の判断の背景にあったと思える。 試合は1―3で終わった。三回に得点していれば、試合の流れも変わり、結果も違っていたかもしれない。 今井は「(検証を見送った)判断は間違っていなかったと思っています。後悔はありません。それよりも、あのあとにいくつかあった好機にヒットが打てなかったことに目を向けるべきです」と語った。 ビデオ検証を当てにせず、自分たちがコントロールできることに向き合った。本質を見失わなかった振る舞いを尊重したい。審判に「誤審」の十字架背負わせない 高校野球とビデオ検証の共生できたら笑って、終わりたかった 神村学園のラストミーティング有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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