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京都市の西部。京都府亀岡市との境界にあたる丘陵地に、民間の墓園が広がる。 「皆ともに ここに眠る」 一角に、そう刻まれた墓石がたつ。 まだ人が少ない朝。 近くに並ぶ「代々の墓」よりもひときわ大きいその墓石の前に、数人が集まった。 墓石を水拭きし、持参した花を供える。 「では、お参りしましょう」 阿部裕光さん(55)の声かけとともに、全員で祈った。 阿部さんは、霊園から車で15分ほどのところにある有料老人ホーム「ライフ・イン京都」(京都市西京区)で施設長をつとめる。この「共同墓」には、看取(みと)りまで対応している同ホームで亡くなった入居者など、185人の遺骨が納められている。入居者が、自宅などの近くにあった家の墓を「墓じまい」し、ここに移した親族の遺骨も含まれるという。 阿部さんたちスタッフと、入居者のうち希望者が、月に1回の墓参りを続ける。墓石の前に建てられた墓誌。百数十人の名前が並ぶうち、赤字は、ここに入ることを申し込んでいる存命の人の名前だという。 ライフ・イン京都は、1986年に開設された。鳥が翼を広げたような独特な構造をした12階建ての建物に、単身か2人暮らし向けの1DKから3LDKまで全226室があり、五山の送り火の舞台となる大文字山などを望める部屋も多い。 入居時、自分で身の回りのことができる「自立」した65歳以上の人が入居対象で、入居後に要介護となっても、介護や看護のサービスを受けながら同じ部屋で住み続けることができる。さらに、より手厚い介護や医療が必要になった場合などは、同じ敷地にある「ケアセンター」に住み替えることもできる。 同センターをあわせて253人(6月時点)が、介護福祉士や社会福祉士などスタッフ約160人のケアを受けながら暮らす。開設から40年。入居者も年齢を重ね、平均年齢は86歳近い。同じ敷地内に診療所があり、同じ法人による約550床の総合病院にも隣接する。ホームでの看取りにも対応し、2025年度には入居者のうち33人がここで亡くなった。共同墓のきっかけは入居者の要望 充実したケアと住環境が売りで、介護費用を含めて平均3600万円の入居一時金が必要となる同ホームが、共同墓を建てたのは2007年のことだ。阿部さんによると、入居者からの要望がきっかけだったという。 「身寄りがないので、お墓に…この記事は有料記事です。残り2568文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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この記事を書いた人山田史比古名古屋報道センター|社会保障・福祉など専門・関心分野社会保障・福祉、住まい、身寄り問題、相続関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






