第5回全員で音楽を「シェイプアップ」、A組最初の関門の県大会は……2026年8月11日 22時10分河原田慎一印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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春日部共栄高校吹奏楽部のA組は、8月5日にあった「高校部門Aの部」に出場した。全国大会につながり、埼玉県では地区大会にあたる。 シード校のため、審査はされないが、県大会と同じ舞台のさいたま市文化センターで演奏できる大事なチャンス。メンバーは、これから続く上位大会を見据えて本番に臨んだ。音楽の「シェイプアップ」とは 「自由曲の最初のテンポの揺らぎが難しくて苦戦していたけど、自然な感じでできました」。演奏後、部長でオーボエの成田愛生希(めぶき)さん(3年)は、納得の表情を見せた上で、こう続けた。「油断は絶対見せずに行きます」 春日部共栄は、全員が考え方を一つにして、音楽を研ぎ澄ませていくことを「シェイプアップ」と呼ぶ。そのためには、個人の技術を高めることも必要だが、常に全員で音楽に向き合っているかどうかが大切、と顧問教諭の織戸祥子さん(37)は考えている。 それを意識づけるのが、ひんぱんに開かれる「話し合い」やミーティングだ。実は、5日の朝にも、合奏練習を急きょ止めて、ミーティングが開かれていた。 うまく演奏ができず、自分を責めている部員がいた。トランペットパートリーダーの石崎心寧(ここね)さん(3年)が「自分が音を外さないために練習する、ではなく、どういう演奏をしたいのか、目標を立て、周りの気持ちを考えて練習しよう」と声をかけた。「こういう話し合いが、成長のきっかけになったと思う」と石崎さんは言う。地区から県大会への1週間で成長 石崎さん自身にも、課題があった。トランペットのメロディーが浮かびあがる自由曲の冒頭が「棒吹きになっている」と感じていた。「表情豊かに吹くことで、聴いている人や仲間たちと、もっと曲の雰囲気を共有できる音楽がしたい」 11日の県大会までの1週間足らずで、何ができるのか――。石崎さんたちは、音楽を「シェイプアップ」すると同時に、特に初めて大会に臨む1年生に「気持ちが離れている人」が出ないよう、コミュニケーションを積極的に取るようにした。最初の関門の県大会、結果は…… そして、迎えた県大会。西関東大会に進む県代表の座をかけ、さらにレベルの高い演奏が求められる。「御三家」と呼ばれる春日部共栄と埼玉栄、伊奈学園総合の3校に加え、昨年、全国大会に出場した叡明(えいめい)など、シード校にとっても最初の関門だ。地区大会より一段高い緊張感に包まれていた。 自由曲の冒頭のトランペットも、輝かしい音色で打ち寄せる波のように響いた。演奏を終えた部員たちは、みんな充実した表情を浮かべていた。「シード演奏の時よりも、力を抜いてバンド全体で響かせるように考えながら演奏できた。部員一人ひとりが、思いを込めて吹けたかな」。石崎さんも笑顔だった。 結果は金賞。西関東大会に進む県代表にも選ばれた。終了後のミーティングで、成田さんは部員たちに語りかけた。「次からが本当の勝負。気持ちをもっと高めて、がんばっていきましょう!」有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません






