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第65回大阪府吹奏楽コンクール(大阪府吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)は14日、中学生A部門が堺市堺区のフェニーチェ堺であった。28団体が出場し、審査の結果、8団体が府代表に選ばれた。29日に同会場で開かれる関西大会に出場する。 結果は次の通り。 【中学生A】金賞=豊中市立十一、大阪市立茨田北、関西創価、大阪市立梅香、大阪市立鯰江、大阪市立堀江、吹田市立山田、大阪市立城陽(以上代表)、大阪市立桜宮、豊中市立十七▽銀賞=豊中市立十三、堺市立福泉、大阪市立蒲生、堺市立鳳、東大阪市立石切、堺市立登美丘、泉大津市立誠風・東陽・小津、大阪市立墨江丘、箕面市立彩都の丘学園、大阪市立玉津▽銅賞=堺市立長尾、大阪市立八阪、吹田市立一、四條畷学園、箕面市立一、大阪市立喜連、豊中市立三、大阪市立東陽 ◇ 出場28団体が、それぞれのサウンドの持ち味を生かした演奏を聴かせた中学生Aの部。大人びた表現や、高い技術力を支えにした堂々としたソロなどが光り、年々レベルアップしていると感じさせる熱演が続いた。大阪市立桜宮 朝一番の舞台に登場した大阪市立桜宮は、上品でさわやかなサウンドで課題曲のマーチをさっそうと奏でた。 自由曲の「木花之咲耶姫」(片岡寛晶作曲)では、その魅力的なサウンドで厳かな和の世界を表現。立ち上るような金管の美しいサウンドに引きつけられた。結果は金賞だった。豊中市立十三 豊中市立十三は、銀賞を受けた。日本古来伝わる「物に宿る妖怪」を描写した「付喪神」(マッキー作曲)に挑戦。おどろおどろしいようで、どこか軽妙な曲を、リズムの断片を浮き立たせながら、浮遊感のあるフルートの旋律やグリッサンドするトロンボーンなど音色の変化で聴かせた。豊中市立十七 R.シュトラウスの楽劇「サロメ」を演奏した豊中市立十七は、中低音の奥行きのある和音に、オーボエの妖艶(ようえん)な旋律が際立った。ホルンやトロンボーンが音の余韻まで意識した演奏。金賞に輝いた。豊中市立十一 豊中市立十一は、2年ぶりに自由曲「紺碧の波濤」(長生淳作曲)に挑戦。「一昨年聴いて憧れていて、今年、先生にお願いした」という部長でアルトサックスの泉幸佑さん(3年)は「一昨年を超えてやるぞ、という強い思いがお客さんに届いたらいいな」。 冒頭からファゴットを中心にした木管低音の表情豊かな音色に観客はひきつけられた。パッセージをつなぎながら、クライマックスまで一体感をもって作っていく演奏。結果は金賞で、府代表に選ばれた。大阪市立茨田北 大阪市立茨田北も、金賞で府代表。シンフォニックで上品なサウンドが魅力的だった。喜歌劇「メリー・ウィドウ」(レハール作曲)で、ウィーンの社交界の雰囲気をホールに繰り広げた。中間のメロディーを奏でた鍵盤打楽器の繊細な音の表現が光った。 部長でクラリネットの墨林ふみのさん(3年)は演奏後、「演奏した12分間が一瞬みたいにあっという間でした。それだけ音楽に入り込んでいた感じでした。楽しかったです」と話した。大阪市立蒲生 大阪市立蒲生は、「巨人の肩に乗って」(グレイアム作曲)の冒頭、金管楽器がまっすぐな音で和音を美しく重ねていく圧巻の演奏。ソロを奏でた一人ひとりの表現力も高く、伸びやかで華々しいサウンドが曲にマッチしていた。 フリューゲルホルンのソロを奏でた祐伯和士さん(3年)は「自分でジャズアレンジを入れ、蒲生のサウンドを大切にしつつ、色気のある音を吹けたかな」と納得の表情。 部長でフルートの岡野由奈さん(3年)は「この一週間でみんなの気持ちが固まり、落ち着いて演奏できた」。コンサートミストレスでクラリネットの藤田唯さん(3年)は「吹きながら、部活のみんなの練習風景が思い浮かんだ。後悔はない演奏ができた」と語った。結果は銀賞だった。箕面市立一 箕面市立一は「マードックからの最後の手紙」(樽屋雅徳作曲)を演奏。クラリネットが深い音で主旋律をしっかりと奏で、金管中低音が広がりのある響きの和音で支えた。結果は銅賞だった。 副部長の片野坂由太さん(3年)は演奏後、「出し切れました」とほっとした様子。「地区大会のときはリズムや音程が合っていない所がありましたが、意識して練習して、今日は今の時点で最高のいい演奏ができたと思います」と話した。大阪市立喜連 銅賞だった大阪市立喜連は音の粒が柔らかなサウンドで、リードの名曲「春の猟犬」の付点リズムのメロディーを、生き生きと軽やかに演奏した。 部長でクラリネットの高石陽菜さん(3年)は、練習での反省点や良かったところを、部員に毎日のように伝えてきた。「今日は、いままでやってきたことを精いっぱい出せたと思う」泉大津市立誠風・東陽・小津 銀賞を受けた泉大津市立誠風・東陽・小津は、泉大津市内にある三つの中学校の合同バンド。誠風中に集まって、一緒に練習を重ねてきた。 誠風中部長の堀内愛菜さん(3年)は「個性的でめちゃくちゃにぎやかな部」。自由曲「呪文と踊り」(チャンス作曲)の演奏後、「地区大会の講評で書かれた課題を、一から作り直してきました。今日の演奏は、結果はどうであれ、楽しかったです」と振り返った。関西創価 関西創価は、テナーサックスや木管低音の縦に伸びる響きが光った。「第六の幸福をもたらす宿」(アーノルド作曲)で、透明感と温かみのあるサウンドを和声進行を美しく奏でた。結果は金賞で、府代表に選ばれた。大阪市立梅香 大阪市立梅香は、しっかりと息の入った音で、課題曲Ⅳを演奏。フレーズの受け渡しにも表情の変化を持たせ、人数以上に表現の幅広さを感じさせる好演だった。 自由曲「リバーダンス」(ウィーラン作曲)も、木管の高いアンサンブル力と、自信を持ってうたうソプラノサックスなどのソロが圧巻の演奏。曲が終わると同時に大きな拍手が起き、会場がどよめいた。結果は金賞で、府代表に選ばれた。大阪市立鯰江 大阪市立鯰江は、ピアノ曲「クープランの墓」(ラベル作曲)の吹奏楽アレンジ版に挑戦。気品あふれるサウンドで、オーボエが装飾のあるメロディーを大人びた表現で華麗に奏でた。支えるリズムの動きの音にも豊かな響きがある、さすがの演奏。金賞で府代表となった。 演奏後、副部長でバリトンサックスの東瑞乃さん(3年)は「周りを聴いていたら反省点ばっかりが浮かんできた」とまだまだ納得いかない様子。一方で部長でアルトサックスの古野大雅さん(3年)は「めっちゃきんちょうしたけど、いざ舞台に立つと練習通りできた」と納得の表情だった。 副部長でトランペットの竹内葵さん(3年)は「ピアノ曲やから、繊細に演奏した。去年は全国大会銀賞だったので、今年こそと思って頑張る」と語った。大阪市立堀江 大阪市立堀江は「アンティフォナーレ」(ネリベル作曲)を演奏し、金賞で府代表に選ばれた。 昨年は銀賞。その苦い思いがあり、部長の中田咲希さん(3年)は演奏前、「不安でいっぱいだった」という。だが、演奏が始まると「とにかく楽しくて、このメンバーと、このホールを自分たちの音楽で包むことができてよかったです」と振り返った。吹田市立山田 吹田市立山田も、金賞で府代表となった。演奏していない時も舞台上の部員全員で、音楽にのっている様子。さわやかで躍動感のあるサウンドで課題曲Ⅰを演奏した後、自由曲のオペレッタ「メリー・ウィドウ」(レハール作曲)を生き生きとした表情で奏でた。 特にホルンの内声の動きのハーモニーやバランスのよさが秀逸。洗練された雰囲気と軽妙さを兼ね備えたサウンドで、ウィーンの社交界の空気を舞台上に繰り広げる好演だった。大阪市立城陽 大阪市立城陽は、金管の豊かな響きで課題曲Ⅲを美しく奏でた。自由曲の「ブラック・ゴールド」(ドゥルルイエル作曲)でも、ホルンやテューバの奥行きのある響きが光った。中間部の旋律をホルンとユーフォニアムがたっぷりとうたい、アルトサックスの色彩感あふれる音色が彩った。 副部長でアルトサックスの若林莉真さん(3年)は「いっぱい息を吐いてから吸ったり、柔らかい音を出すように口の形を工夫したりした。最後は緊張して息が伸びなかったので80点の出来。次は力まずにいきたい」と話した。 部長でトランペットの松本言葉さん(3年)は「ソロで先生からいい笑顔をもらったので『行けたかな』と思った。みんなのやる気が見えて、舞台上で自分も感動した。やりがいでいっぱいです」と語った。金賞に輝き、府代表に選ばれた。






