2026年8月10日 17時30分文・中村俊介 写真・水野義則印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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世界屈指を誇る米ボストン美術館の日本コレクション。その管理を日本美術課長として取り仕切るのが、アン・ニシムラ・モースさん(70)だ。 「美術品は単に見られるだけの存在ではありません。文脈というのでしょうか、裏にある文化や歴史を見ることが重要。私はそれを伝えたい」 テキサス州生まれの日系4世で「生粋のアメリカ人」。仏教絵画でハーバード大の学位を取得し、ボストン美術館では約10万点に及ぶ日本美術の目録作成も手がけてきた。 その中核は、日本美術を再評価したフェノロサやビゲローらを介して海を渡った収集品。明治初期の混乱で散逸の危機に瀕(ひん)した寺宝たちも多い。それらが故郷にないことを残念に思う人は少なくないが、「きっと日本は私たちに信頼を寄せてくれていると思う。それに応えるため大切に保存・修復し、共有したい。橋渡しをしたいのです」。 奈良国立博物館(奈良市)で開催中の仏教美術の展覧会「南都仏画―よみがえる奈良天平の美―」(朝日新聞社など主催)は、20年もの構想を経て実現した共同企画。自らの研究者人生の集大成でもある。ボストンから国宝級の仏画が里帰り 天平以来の美、奈良博に集結 いかにもキュレーターらしく論理的で冷静沈着、日系だから特段に日本美術を、といった気負いも感じさせない。けれど、鳥獣人物戯画で有名な高山寺(京都)を再興した明恵上人の像と、彼が慕った仏眼仏母像を京都で目にした時、いま自分は明恵の思いを追体験しているんだと震えました、とも。ストイックな表情の向こうに、熱い思いがちらりと見えた。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人中村俊介編集委員|文化財・世界遺産担当専門・関心分野考古学、歴史、文化財、世界遺産関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする