[PR]
みなさん、血圧をはかっていますか? はかった方が良い……と頭ではわかっていても、日常の忙しさにかまけて続かない、という人も多いのではないでしょうか。今回は「血圧管理を続けるコツ」をテーマに、日本高血圧学会理事で、勝谷医院院長の勝谷友宏さんに語ってもらいます。 ◇ みなさんは、自分の血圧の値を知っていますか? 知らない、という方は、まずは一度はかってみてください。 自宅に血圧計がない方は、公共の場所に置かれた血圧計で、とりあえず、まず、はかってみる。もしも上の血圧が130mmHgを超えていたら、ちょっと気をつけましょう、という値です。 かつては、「血圧は年齢プラスいくつくらいがいい」などと言われていた時代もありましたが、最近の研究から、上の血圧が130mmHgを超えると、心臓や血管の病気による死亡リスクが上がることが分かってきています。 そして、はかったら、記録をする。ここがとても大切です。血圧手帳、紙やスマホアプリで 記録には「血圧手帳」がおすすめです。紙に書き込むタイプのほかに、最近ではスマートフォンのアプリがいろいろと登場しています。 紙に書くタイプの血圧手帳は、日本高血圧学会が日本高血圧協会と一緒につくったものもあります。1日2回、朝と夜にはかった値(上下の血圧と脈拍)を記録するシンプルなものです。1ページに1週間分を記録できます。巻頭や巻末に、血圧にまつわる基本的な知識も盛りこまれています。ウェブサイト(https://www.ketsuatsu.net/notebook/)にサンプルがありますので、参考にしてください。 スマホのアプリは、「血圧手帳」や「血圧管理」などのキーワードで探してみてください。記録する内容は紙と同じですが、血圧計の画面を写真に撮るだけで数値が取り込まれるものや、ブルートゥース対応の血圧計から直接データを取り込めるものなどもあります。 もちろん、日常的に使っている手帳に書き留めるのでも、OKです。ご自身が使いやすいものを探してみてください。ただし、記録は1カ所にまとめておきましょう。その日の出来事、体調などをメモ 記録するときには、メモ欄に「飲酒」「旅行」などのイベントもメモしておくとよいですね。「具合が悪かった」などの体調や、体重なども一緒に記録しておくと「自分を知る」ことにつながります。 私のクリニックでは、ほとんどの患者さんが血圧手帳をつけています。診察の時には記録をみながら、この間どのように過ごされていたのかを確認します。中には体重の急激な変化から、心不全などに気づくきっかけにもなります。血圧手帳は、私たち医師にとって、患者さんとの交換日記のような存在でもあります。酒を飲むと血圧は? ちなみに、酒を飲んで酔っ払っているときは、血圧は下がります。これは、アルコールの作用で血管が広がるためです。ただし、あくまで一時的な作用です。飲酒は、高血圧のリスク要因ということに変わりはありませんから、過度な飲酒はひかえましょう。 また、酒を飲んで風呂に入ってしまうと、さらに血管が拡張し、血圧が下がって命の危険につながりますので、飲酒後の入浴は禁物ですよ。測定は「朝ごはんの前」に 血圧は「朝ご飯を食べる前にはかってね」と私は診察で伝えています。多くの方は、起きて1時間以内に朝食を食べますし、その前にトイレにも行きますね。食事を立って食べる人もいませんので、おおむねガイドライン通りのはかり方になります。 また、必ず1回目の血圧から記録してください。1度にはかるのは2~3回までです。4回以上はNGです。高めの値が出たからといって、何度もはかってしまうと、腕帯で繰り返し腕をしめつけるために、血流が悪くなり、正常な血圧をはかることができなくなります。 それともうひとつ。医療機関ではかる値と、家庭ではかる値が異なる場合、優先されるのは家庭での値です。家庭で日常的にはかる値の方が、将来を予測する指標となることが、これまでの研究で世界的に確かめられています。それほど、家庭ではかる血圧は大切なのです。 血圧の記録をしていくと、自分のことが、自分でわかってきます。アプリなども使いながら、血圧測定をぜひ習慣化してください。










