2026年8月8日 11時00分佐藤常敬印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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打率、9割超――。鳥取城北の4番・宮野快生選手(3年)が、鳥取大会でたたき出した数字だ。4試合12打数で11安打を量産し、チームは3年連続の甲子園を決めた。9日に岡山学芸館との初戦を迎え、「早く打席に立ちたい」と静かに闘志を燃やす。 広島出身。中学時代から知る先輩の誘いを受け、鳥取城北の門をたたいた。 鳥取大会での成績は、打率9割1分7厘。チーム最高打率を記録し、米子東との決勝では4打数4安打5打点と圧巻の活躍を見せた。 絶好調だが、「正直、あまり打っている実感がなかった。終わって気づいたら9割を超えていたという感じです」と冷静に振り返る。現在の調子を尋ねても、「期待も込めて、悪くない程度です」と控えめに語る。2度のけがと不振 救った仲間の言葉 最大の武器は、「逆方向に丁寧に打ち返せる技術」だ。しかし、順風満帆だったわけではない。 1年冬に腰を痛め、今春の大会では盗塁の際にひざの靱帯(じんたい)を損傷。思うようにいかない日々も続き、「2年生の夏前が一番しんどかった」と語る。今春には4番を任されながらも、夏の大会直前には打順降格も経験した。 そんなとき救いになったのが、チームメートの一言だった。不振の中、打撃練習を繰り返していると、同じ広島出身のエース・下浦一心投手(3年)に言われた。 「(ボールを)点で捉えようとしすぎている」「『点から面』のイメージで打ってみろ」。そこから復調のきっかけをつかんだ。回復し信頼取り戻す、監督も絶賛「ブレない選手」 鳥取大会が始まると、息を吹き返す。7番打者として出場しながら準決勝までに8打数7安打と大爆発。加藤重雄監督は「練習やプレーが十分にできない時期があったが、ひたむきに努力を続けた。やるべきことを黙々とやる姿勢は一貫してブレない」と信頼を寄せ、決勝で再び4番を託され、期待に応えた。 支えにしている言葉がある。「ミスを引きずることが一番のミス」。チームメートの金村海琉選手(3年)の言葉で、何があっても心を切り替えられるという。 もう一つの支えは、バッティンググローブ。この夏、大学生の兄から「頑張れ」と贈られた。 鳥取県勢にとって、甲子園での勝利は2014年の八頭高校以来遠ざかっている。昨夏までは4年連続で初戦零封負けを喫し、今年にかける思いは強い。 宮野選手は「いいピッチャーが相手でも、縮こまらず思い切りやりたい」と決意を込める。「自分の持ち味は打つこと。まずはチームが勝つための1点につながる一本を打ちたいです」有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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