東大「富士癒しの森研究所」所長 それぞれの関わり方で森を楽しんで聞き手・大西朝登印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする【楽問(がくもん)のススメ】 学校、趣味、学び直し……。「学ぶ」「教える」の現場にいる人たちに取り組みや魅力を聞きます。今回は、東大「富士癒しの森研究所」所長の蔵治光一郎さんです。

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雑木林に入ってザリガニやミミズなどの生き物を捕まえたり、川で遊んだりするのが好きな子どもで「森が自分の居場所だ」と感じていました。森林研究の道に進み、東大が各地に持つ演習林で働いてきました。 森林や水と人間社会との関わりについて、研究や実践を続けています。大都市に住んでいると、森や水を身近に感じることは少ないかもしれません。でも、利根川や荒川、相模川といった水源に、首都圏の私たちの生活は支えられていて、欠かせない存在なのです。 一方、災害という形で、森林が生活に影響を及ぼすこともあります。手入れ不足で災害に弱い森では、ひとたび洪水になると大量の土砂や流木が発生します。2000年の東海豪雨では、愛知県内などを流れる矢作川のダムに想定以上の水が流れ込んで、緊急放流に追い込まれました。 水害への備えを通して、森を自分ごととして考えるきっかけになればと思い、05年から10年間、矢作川で「森の健康診断」という活動を行いました。 市民ボランティアとともに森に入り、100円ショップで買えるような簡単な道具を使って、幹の太さや周りの植生、土壌の状態などを調べます。科学的にも意味のあるデータを収集できますし、さらに楽しさを感じられることを心がけました。 森や水と人間の関係は一筋縄ではいきません。災害に強い森が、必ずしも良い水源とは限りません。でも、放置したままでは、人間にとって望ましくない形になってしまう。適度に伐採するなど、人が関わって森を変えていく必要があると考えています。手入れや木材を通して、森を身近に 今は、山梨県山中湖村にある東大の演習林「富士癒(いや)しの森研究所」で、森に親しんでもらうための取り組みをしています。 例えば「敷地に生えている木…この記事は有料記事です。残り450文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする