ストーリーあわいが生み出すゆったりした時間 進む森づくりに見えた能登の未来上田真由美印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
[PR]
木々の間をぬうようにつくられた小道を歩くと、絵本が切り株に立てかけられていた。 「そらいろのたね」というタイトルで、近くには「すいかのたね」という本も。少し先の箱の中に1冊、別の木の根元には2冊と、あちこちに置かれている。 5月下旬、石川県輪島市三井町で「森のむふふ」と題した催しが開かれた。森の中で読みたい本を募り、寄せられた22冊をところどころに配して、参加者が自由に手に取れるようにしたものだ。 木陰でじっくり絵本を読む女性や、木製デッキで弁当を食べる親子、東京から能登を巡りにきていた人たちもいる。地元で「アテ」と呼ばれるヒノキアスナロやスギが茂り、ひんやりとした森の中で思い思いに過ごした。 「大人になると、絵本でも文字ばかり追い、ストーリーを把握する読み方になってしまいがち。今日はゆっくり、絵も楽しんでほしい」。催しを企画した西田卓司さん(51)が言った。 新潟県阿賀町でブックカフェを運営している西田さん。仕事に追われる資本主義社会の時間と、遊びの時間との「間(あわい)」のように、様々なものの関係性を問う「あわいデザイナー」を自称する。 すぐに役立たなかったり、時間の無駄として切り捨てられたりすることを見直し、「効率に追われる普段の生活」のなかで心と向き合えるようにするため、「タイムラグの許容とタイムリミットの解除」をすることをめざしている。 その「あわい」を生み出す方…この記事は有料記事です。残り1091文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人上田真由美金沢総局|能登駐在専門・関心分野民主主義、人口減少、日記など市井の記録を残す営み関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






