第17回「ほんとうの望み」見つめて暮らす 移住して始めた山の上の本屋斉藤智子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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「山の上の本屋 うずまき舎へ冒険の旅」。そう題した手描き地図のコピーを、高知市のオーガニックマーケットに出店していた「うずまき舎」の店主・村上千世さん(51)からもらった。地図をたどり、棚田の間を縫って、高知県香美市香北町の緑滴る山の上へ。自宅に開いた小さな本屋で、村上さんがジャンルを超えて選んだ約2千冊の本が出迎えてくれた。連載「ほんとの四国」AI時代を迎え、人と本との関係はどのようになるのでしょうか。本と向き合う人たちの言葉から、そのヒントを探ります。 ――地図をたどって来るのは楽しかったです。道に、うずまき印と矢印の看板もあって 地図が好きで、手描きの絵地図のようなものを見るとワクワクする。それで地図を描くようにしています。子どもの頃から、『ゲド戦記』とか児童書についている地図を見ると、自分の中で物語世界がより広がっていきました。 ――神戸出身ですね。なぜ高知へ 田舎に住みたいという憧れがずっとありました。器をつくりながら、畑仕事をして、半農みたいな。 何度か転職し、大阪のメーカーで働いていた2008年、(香北の山の集落で自給自足を実践して暮らす布作家の)早川ユミさんのワークショップに参加しました。 働いてもうすぐ10年。このまま会社で働くか、考えていた頃でした。ユミさんみたいなことをしたいと思っていた、と話すと、「すぐにやった方がいいよ」と言ってくださいました。 翌年、会社を辞めました。農作業を手伝って滞在させてもらえる仕組みを使ったり、柿渋で染めたオリジナルの地下足袋を手作り市に出したりしながら、移住先を探して、京都の綾部や兵庫の丹波篠山、あちこち行きました。高知の人の会ったその日に「泊まっていけ」「ご飯を食べよう」という気安さみたいなものが何よりもよくて、10年に高知に移住しました。 ――本屋を14年に開店しま…この記事は有料記事です。残り1051文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






