ストーリー思い持ち寄り、言葉にしよう 被災地の「若衆」がつくる未来語る場恒川隼印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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「埼玉県から大工見習いとして珠洲市に来ました」「大学を休学して、能登で色々な活動に参加しています」――。 6月末、石川県輪島市門前町の「ゲストハウス黒島」。20代を中心にした約40人が、能登との関わりや自分の取り組みについて夜遅くまで語り合っていた。能登牛の焼き肉やイカの塩辛など、地元の食材を使った料理が並ぶなか、笑い声が絶えることはなかった。能登半島で暮らす若者らを中心とした「能登若衆の会」の集まりだ。 会を設立したのが代表の古矢拓夢さん(26)だ。こうした会を月に1回程度開いている。「若者同士が交流し、自由に意見を出し合える場をつくりたかった」と語る。 金沢市で生まれ、18歳まで過ごした。石川県能登町に祖父が営む自然体験施設「ケロンの小さな村」があり、訪れるたびに田植えを手伝うなどしていたが、能登に特別な思い入れはなかった。 転機は、上京して5年がたった23歳のとき。友人と1泊2日で岩手と宮城へ観光に訪れた。東日本大震災の記憶は、当時小学5年生であまりなかった。「結構きれいになっているな」。被災地の風景を見ながら、無邪気に思った。そんなとき、たまたま岩手県陸前高田市の東日本大震災津波伝承館に立ち寄った。 被災者の証言や震災の痕跡に触れ、衝撃を受けた。「震災で家族やふるさとを一瞬で失った人の証言を聞き、生と死がない交ぜになる感覚でした」。自分が「きれいになった」と感じた町で、当時のトラウマに今もなお苦しみ続けている人たちがいることを初めて知った。 翌週には1人で被災地を再訪し、被災者から直接話を聞いた。■被災地訪問後、「辞めます」…この記事は有料記事です。残り832文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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