ストーリー上田真由美印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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75歳と83歳の男性が、夢を追っている。 能登半島地震で被災した水田や休耕地を果樹園に変える計画。石川県輪島市町野町の山あいの集落・金蔵(かなくら)が舞台で、その名も「金蔵楽園構想」だ。 「高齢者がやれるのは、楽しむこと。楽しまずして、次の世代はついてこない」 かつて金蔵のまちおこしに奔走し、地域の区長も務めた石崎英純さん(75)に初めて会ったのは、地震から半年後の2024年7月。楽園の構想について語ると、にこっと笑った。 美しい棚田を誇った金蔵では人口減に伴い、地震前から耕作できない水田が増えていた。石崎さんの前の区長の柴野日出太さん(83)は、そこに果樹園をつくりたいと提案。2人で計画を思い描いていた最中に、地震が起きた。 集落は一時孤立し、やっとできた仮設住宅も集落の外。約60世帯いた住民のうち、戻れたのは半分程度。それでも2人はあきらめず、動き出した。 使わなくなったビニールハウスを安く譲り受け、関東から集落に通っていたボランティアたちに、設置を手伝ってもらった。県やJAに相談したり、専門書をかき集めたりして、おいしい果物の育て方を勉強した。 何度か果樹園を見に行くうちに、ビニールハウスの中ではシャインマスカットの木が育ち始めていた。電話で聞いた思わぬ答え それから2度目の春。石崎さ…この記事は有料記事です。残り1179文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人上田真由美金沢総局|能登駐在専門・関心分野民主主義、人口減少、日記など市井の記録を残す営み関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする








