酷暑に危機感、「ホテル避難」始動 熊本地震、従来よりスピード重視力丸祥子 金山隆之介 江崎憲一印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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熊本地震の被災地では3日、最高気温40度の「酷暑日」が予想されている。車で避難している最中に熱中症になって搬送された70歳女性が死亡したことも明らかになった。被災生活の疲弊を、命に関わる暑さが直撃することへの警戒から、国は従来より一歩進んだ応急的な「ホテル避難」の手配を急いでいる。 「73施設、最大2200人規模を確保し、受け入れに向けた調整が現地で進められている。また、調査対象を九州全県に拡大し、宿泊施設の確保の拡充を進める」 1日午後、国土交通省で開かれた非常災害対策本部会議。金子恭之国交相は、被災者の「2次避難」に向けて動き出していると表明した。 2次避難とは、被災者が発災直後から身を寄せている自宅近くの避難所から、エアコンやトイレなどの環境が整った県内外のホテルや旅館などに移ることだ。2011年の東日本大震災や24年の能登半島地震などでは、仮設住宅ができるまでなどの一定期間、被災者が移動した。 それに加えて、今回の災害では、応急的に近隣の宿泊施設で過ごしてもらう「ホテル避難」を国が主導して準備している。従来の災害よりスピード優先の取り組みを進める理由は、被災地を襲う深刻な暑さだ。涼しい部屋からあふれる避難所も 内閣府防災担当の幹部によると、現地では停電の解消が進み、自治体の要請を待たずに国が被災地に物資を送る「プッシュ型支援」でスポットクーラーや水も届いている。ただ、避難所によっては涼しい部屋に被災者が入りきれなかったり、スポットクーラーの冷気が十分に届かない場所にいたりするケースが報告されている。 また、昼間の炎天下や夜になっても25度以上の「熱帯夜」の環境下で、車中泊を続ける人も多い。2日に開かれた熊本県の災害対策本部会議では、7月30日に車で避難生活中に熱中症で搬送された70歳の女性が死亡したことが明らかになった。 これらの状況を踏まえ、一時的にでも快適なホテルへの避難を促し、熱中症をはじめとした体調悪化を防ぐ狙いがある。自治体を通じて、希望者を募り、「速やかに始めたい」としている。当初、地元から「防犯面で自宅近くを離れるのが不安」「近所の人と離ればなれになると目が届きにくくなる」といった懸念もあり、調整してきたという。酷暑の避難所、乾いたタオルで汗拭かないで 専門家が語る体臭対策自治体で意向調査開始、すでに避難した世帯も 最大震度7を観測した宇城市…この記事は有料記事です。残り876文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人力丸祥子東京社会部|国土交通省担当専門・関心分野防災・減災、合意形成江崎憲一ネットワーク報道本部専門・関心分野災害、地方自治、食文化関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする