現場から熊本地震、猛暑で住民に不安と疲れ 「昼間はとても作業できない」2026年8月2日 11時30分(2026年8月2日 15時44分更新)大西英正 高橋俊成 田渕紫織 田中久稔印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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熊本地震の被災地は2日も危険な暑さに見舞われた。熱中症の症状で搬送された70歳女性が7月30日に死亡したことも明らかになった。3日には40度の酷暑日になることも予想されている。強まる暑さに住民は疲れと不安を募らせる。「すでに複合災害」熊本地震と猛暑 識者が呼びかける「被災後防災」雑魚寝、ミルク…「プッシュ型」のはずの物資、なぜ避難所に届かない 最大震度7の揺れに襲われた氷川町。2日朝、木村稔さん(73)は倒壊した自宅で片付け作業をしていた。 地震当時、木村さんは外出していたが、妻の春美さん(74)は自宅のリビングにいた。隣の台所や玄関は、その上の2階部分がそのまま落ちてきて、潰されている。どう生活していけばいいのか 今は娘の友人宅に身を寄せる。「免許証とか大事なものを取りに来たのだけど……。昼間はとても作業できる気温じゃない」。この日は午前8時半ごろから1時間ほど、片付けなどをした。春美さんは「ここから先、どう生活していいのか……。ちょっと見通しが立ちません」と話した。 熊本県八代市鏡町の自宅で2日朝、吉永義久さん(85)は片付けに追われていた。「暑か、暑か。暑くて進まんよ」。激しい揺れで家の中は物が散乱し、どうにか運び出したタンスやテーブル、冷蔵庫などが、玄関先に無造作に積まれていた。 地震当時は自宅にいた。「縦揺れも横揺れもひどかった。なごう続いたなあ」。右腕には赤黒いあざが残っている。外に逃げようとした際、激しい揺れに突き飛ばされ、壁に打ち付けたという。 週末に熊本市内に住む長男が来て片付けを手伝ってくれているが、自宅が元通りになるめどは立たない。「熱中症になるけんね」と突き刺すような日差しに顔をしかめた。 益城町社会福祉協議会の前では、スタッフがボランティアに駆けつけた大学生たちに掃除用具を渡していた。その後、地震で被害を受けた住宅の片付けに向かった。扇風機付きベストを持参して 熊本大の災害支援サークル代表の平川宗磨さん(21)は水分をとるための休憩を挟みながら、倒れたたんすを起こしたり散乱した物を仕分けたりした。自分たちで購入した扇風機付きベストを持参したという。 この家が実家だという吉山久美子さん(75)は大学生たちと一緒に片付けながら、「自分だけでは何ともならないので本当に助かる」と話した。 町社協は1日にボランティアの募集を始め、43人が応募。現在は新規受け付けを停止している。 広範囲で断水が続き、2日朝時点で県内最多の約4千人が避難生活を送る熊本県八代市。市最大規模の避難所、八代トヨオカ地建アリーナ(総合体育館)では2日、被災者がボランティアで振る舞われたかき氷をほお張り、涼を取った。避難所にかき氷 かき氷を振る舞ったのは、10年前の熊本地震で自宅などが被災した熊本県菊陽町の会社経営、坂本仲俊さん(46)の家族や友人。イチゴやメロン、抹茶などの約800食分を用意した。 今回の地震で、菊陽町で1日に予定された夏祭りが中止になった。販売予定だったかき氷の資材を生かし、被災者の支援をと駆けつけた。坂本さんは「暑さが厳しくなってきた。体調に気をつけて乗り切ってほしい」。 自宅が被災した市内の大工、鞍本一広さん(62)は小学生の孫2人とブルーハワイのかき氷を味わった。「地震が起きてから初めてのかき氷。さっぱりして、気持ちが救われます」。孫たちは「冷たくておいしい」。【まとめてわかる】熊本地震 被害状況、イオン、震源、経済、寄付は有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人高橋俊成大阪社会部|交通・災害担当専門・関心分野鉄道・車・航空機など交通全般、人口減少、裁判田渕紫織編集委員|週刊アップデート編集長専門・関心分野災害復興、子ども関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする








