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日本家屋の天井と鴨居(かもい)の間に取り付けられている欄間(らんま)。彫刻による装飾と換気の機能性が備わった日本古来の建築技法ですが、一般住宅で見かける機会は少なくなりました。そんな伝統工芸を絶やさず、若い人たちにも知ってもらえるようにと、新たな道を模索している職人が大阪にいます。カンサイのカイシャ ここがオモロイ! 京都府綾部市出身の木下文男さん(84)は中学を卒業し、地元の建具店で働いた後、大阪市内に出てきた。そこで出会ったのが「大阪欄間」と呼ばれる大阪発祥の伝統工芸だった。木目を生かした絵画風の彫刻などが施された大阪欄間は、17世紀初頭が起源とされ、江戸時代以降、木材の集積地だった大阪の堀江に職人が多く集まり発展を遂げたといわれる。 木下さんは技術を習得し、1969年に摂津市で店を構えた。当時は家を建てる際には欄間を入れるのがまだまだ当たり前だった。高度経済成長期で、「なんぼでも仕事がある時代だった」。弟の手も借りながら、飛ぶように売れる欄間を作り続けた。 だが、「浸透しきってしまえば、いつかは売れんようになる」という危機感が頭の片隅にあった。いつか知識が自分を助けてくれるかもしれないと、ビデオカメラを片手に京都の寺社をめぐって独学で彫刻技術を磨いたり、屋久島や秋田までおもむき良質な国産木材を探し求めたりした。■危機感から生まれた新商品…この記事は有料記事です。残り997文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人松浦祥子大阪本社ネットワーク報道本部|豊中支局専門・関心分野教育、社会的養護、地域の話題関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする