学生チームが始動 ワークショップで理解深める「農と食」の未来図2026年7月28日 10時00分初見翔印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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農業や食の課題を知り、解決策を学生が探るワークショップ「農と食の未来を考えるプロジェクト」(主催・朝日新聞社、協力・全国農業協同組合連合会)が5月に始まった。約40人の学生が参加。半年間にわたり、ワークショップや実地調査(フィールドワーク)を重ね、「農と食」の未来に向けた提言をまとめる。5、6月のワークショップの様子を紹介する。「農と食の未来を考えるプロジェクト」とは「農と食の未来を考えるプロジェクト」は、「食料自給率と食料安全保障」「農業とテクノロジー(スマート農業・AI等)」「地域農産物のフルプロデュースによる価値創造」の三つをテーマに設定。6班に分かれた学生がワークショップや実地調査を通じて、課題解決に向けた提言をまとめる試みだ。朝日新聞(デジタル版)の記事で情報収集をしたり、各テーマの専門家・有識者による講義を聴いたりして基礎知識を蓄えつつ、取り組みたい社会課題を検討する。その上で、実地調査によって農家の現状や最新の取り組みを聞き取り、さらに議論を深める。今秋ごろの提言とりまとめを目指す。提言をまとめる準備として、課題設定や仮説の立て方、目標達成のために個々の能力を高める「チームビルディング」、プレスリリースなどの資料作成のノウハウといったビジネススキルも、ワークショップを通じて学ぶ。 プロジェクトの中心は、月1回のペースで開かれるワークショップだ。 学生は6班に分かれ、農業の現場にたずさわる全国農業協同組合連合会(JA全農)の職員や、農業や食に関する取材経験がある朝日新聞記者も「伴走者」として参加。日本の「農と食」をよりよい未来につなげるための政策提言や新規事業の案を練っていく。 メンバーが初めて顔を合わせた5月末の第1回ワークショップでは、日本栄養大の中嶋康博教授が食料安全保障をとりまく国内外の現状を講演した。 その後、学生たちは自己紹介を兼ねた「マイ・パーパス」づくりに取り組んだ。パーパスとは組織の存在意義を広く表明するもので、大手企業を中心に導入が相次いでいる。 今回は農業にまつわる思い出を学生同士でインタビューし合うなどして、一人ひとりが大切にしたい思いを「マイ・パーパス」として発表した。これから「農と食の未来」を考えていく土台にしてもらうと同時に、ほかの参加者への理解も深めてもらう狙いだ。 「仲間と協力しながら、楽しみながら農業する!」と決めた東京農工大の原康成さん(修士1年)は「自分は農業を専門に勉強しているが、そうではない様々な出身の人もいてこれからの議論が楽しみ」と話した。 6月末の第2回ワークショップでは、農林水産省の阿部尚人・技術政策室長とビビッドガーデンの大嶋恵里さんの講演に続いて、班ごとにこれから検討するテーマを考えた。学生は事前に、朝日新聞のデジタル版から気になった記事を3本選び、理由などとあわせて班のなかで発表。それぞれの問題意識の共通点や足りない視点などを話し合った。 食料安全保障に関心があるという日本女子大の足立彩菜さん(3年)は「チームで共有することで視野が広がった。農業の未来を考える上で、さまざまな角度から問題と向き合う必要があることを知った」とふりかえった。 中央大の近綾祐さん(3年)は自ら家庭菜園を手がけるなかで農業に興味を持つようになったという。農業の担い手不足や農家の高齢化が問題となるなか「人が減るなら効率化が必要ではないかと思い、スマート農業を学んでみたいと考えた」。班としてもスマート農業をテーマに議論を進めることに決まった。 学生たちは今後、班ごとに検討するテーマに沿って各地の農家などを訪ねる実地調査にも赴く予定だ。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人初見翔ネットワーク報道本部専門・関心分野農林水産業と食、まちづくりとものづくり、教育・子育て関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする