ストーリー森本美紀印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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現場へ! やまゆり園事件10年(1) 2016年7月26日の早朝。車のラジオから流れてきたニュースに小林智さん(49)は耳を疑った。 当時、支援員として働いていた相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」に何者かが侵入し、入所者や職員が刺されけがをした、という内容だった。 夏休みで家族と旅行先へ向かっていた車を、急いで園へと走らせた。敷地にはパトカーや救急車が連なっていた。担当するホームに駆け込むと、床が「血の海」だった。 ホームでは、重い知的障害のある男性たちが暮らしていた。何人かが首などを刺され重傷を負っていた。応急処置をし、救急搬送に付き添った。病院では、不安や慣れない環境から落ち着きを失う入所者を励まし続けた。 翌朝からは、ホームにいる入所者やその家族、鳴り続ける電話への対応に追われた。別棟では施設内の体育館で過ごした入所者もいたが、担当する人たちは、ふだんと違う場が苦手なため、ホームにとどまった。「血と献花のにおい、忘れられない」 小林さんは、食事や排泄(はいせつ)などの介助のほか、入所者が血痕がある場所に近寄らないように見守ったり、不安から外へ出ようとする人を部屋に誘導したりした。 「現場保存のため、血のりが残るなかでの生活がしばらく続いた。血と献花のユリのにおいが脳裏に焼き付き、今も忘れられない」 刺殺された入所者19人のな…この記事は有料記事です。残り813文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人森本美紀くらし報道部専門・関心分野障害福祉、介護、認知症、生きづらさ、単身社会 、高齢化するマンション 関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






