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教員目線で学校の「あるある」を紹介するショート動画が人気の教育系インフルエンサー・ささTさん。現代の子どもたちの暮らしには、スマホやゲームなど様々な「誘惑」があふれています。大人の「制限」はどうあるべきなのでしょうか。教員時代に「ゲーム時間の制限なし」「ゲーム完全禁止」、いずれの子どもにも出会ったささTさんに、話を聞きました。【ささTって?】子どもに尋ねる「どうしたい?」元小学校教員・ささTが伝えたいこと適切な制限がないことで、乱れる子――この春まで16年にわたり、神奈川県内の公立小学校で教員を続けていたささTさんですが、「ゲーム」で遊ぶ時間の制限について、どんなルールを定めている家庭が多かったですか?ゲーム利用に関しては、時間制限などがある子がほとんどだったと思います。たまに「完全に禁止になった」と話してくる子もいましたが、理由を聞くと生活に影響が出るほどやってしまっていて、「そんなことしたら、そりゃ禁止になるよね」と理解できる範囲での制限でした。逆に私が多く出会ったのは「適切な制限がないことで生活習慣が乱れる子」でした。――どういうことでしょうか。子どもを見ていると、学校に来ても、ボーッとしている時間が長かったり、対話をしようとしても深く考えられなかったりする様子の子どもがたまにいます。話を聞くと「遅くまで起きてた」と、深夜までゲームしている子もいました。そんなときは、学校から保護者に連絡を入れることもあります。ただ、保護者はあまり重大な問題と思っていない様子で「言って聞かせているけど、やめないんですよね」と返ってくることもありました。本来、子どもは大人が環境を整えてあげないといけない存在です。学校側から見ると、その子どもは生活の基盤が整っていないため、授業以前の話になってしまっています。理由を説明、理解できたらルール守れる――保護者と子どもがうまくコミュニケーションがとれていないのでしょうか。子どもを放ってしまっているケースなど、保護者がそもそも子どもをみられる状態にないときは、福祉的な関わりも重要になると思います。一方、保護者もがんばってはいるのだけど、注意をすると反抗的な態度になってしまい会話が成立しないなど、関係がうまくいっていない場合もあります。――そういったときは、なにがポイントになってきますか。家庭と学校では異なると思うのですが、学校で私たちが重視しているのは信頼関係です。子どもたちにルールの理由を説明して、それを理解してもらえたら、たいていの子どもはそれを守ることができます。さらに、そこに信頼関係が加わると、伝わりやすさが増すと感じます。【ルール作りの注意点も】子どものスマホデビューで悩む人へ 「制限する前に大切なこと」隣のクラスの先生に注意されてもやめないのに、担任の先生なら話が伝わりやすいということもあります。ただ裏を返せば、信頼関係さえあれば教員側が間違ったことを言っても、子どもは「うん」と言ってしまうということでもあるので、教員は十分注意をしないといけないと考えています。子どもではなく、一人の人間として――信頼関係が築けていたとしても、自立心が強くなる思春期の年代になってくると、親子関係は一筋縄ではいかないという話も聞きます。その時期に大切なのは、親が子どものことを「子ども」として見ないことだと思います。小学校高学年になってくると、子ども扱いされたくないと考えるようになります。親は「子どもとしてではなく、一人の人間として接する」という考え方に切り替えないといけないと思います。一方的にルールを押しつけないとか、相手の声を聞いた上で一緒に考えるとか。それが積み重なっていくことが重要だと考えます。――教員と児童生徒の関係もそうですか?私の場合は、「信頼関係が築けたかな」と思えるのは新たな学年が始まってから少なくとも6カ月経った頃でした。最初の6カ月は受容と共感で過ごすようにし、できるだけ一方的な要求はしないようにしていました。教員側が子どもが求めていることを見極めつつ、ダメなことはダメだと伝える時間だと考えていました。それと同時に、子どももまた、「この人は大丈夫な先生か」と見極める時間でもあります。そこで、私たちが子どもたちのことを大切にしているという思いがしっかり伝われば、子どもも先生を認めてくれて、関係性が築きやすくなります。教員時代は高学年の担任をすることが多かったですが、大人のことを信用している6年生だと助かりますね。人をちゃんと好きでいる子どもを育てる過程は、幼少期からの積み重ねだと思います。禁止ではなく「助けて」と言える環境を――世界的な動きとして、子どものSNS利用に制限をかける国も出はじめています。【特集】子供とスマホ問題教員時代、完全にゲーム禁止の家庭で育った子どもにも出会ったことがあります。その子たちはとても聡明(そうめい)に育っていましたが、自分の子育てで同じことをするかと聞かれれば、私はそうはしません。なぜなら、そこにある選択肢を、最初から大人の一存で除外することはしたくないからです。その考えとも共通するところがありますが、私はSNSに限らず、失敗することが経験としてすごく重要だと思っています。しかし大前提として、SNS利用では誹謗(ひぼう)中傷を受けることなど、最悪の場合、命に関わることもあります。大人はそういった危険な利用をしていないかに目を配ることが重要です。その上で、一律で禁止するよりも、困ったときに「助けて」と言えて、助けてもらえるという安心感を整備することが大切だと考えます。 ◇「子どもと制限」ゲームやスマホの利用時間は、どのように決めていますか? 子どもの希望に対し、条件や制限を設けていますか?多様な選択肢のある現代、大人は子どもの選択をどう守り、どう尊重したらいいのでしょうか。一緒に考えてみませんか。ニュースが身近になるメディア「withnews」https://www.asahi.com/withnewsTikTokアカウント:https://www.tiktok.com/@withnewsYouTubeアカウント:https://www.youtube.com/@withnewschannel






