「見捨てないで」何度も耳にした声 写真で見るベネズエラ地震の現場カラバジェダ=田村剛2026年7月26日 9時00分印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする いたるところで建物が倒壊し、街中の高層住宅は、まるで上から踏みつぶされたように完全に崩れ落ちていた。
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南米ベネズエラをマグニチュード7超の大地震が襲ったのは6月24日。特に被害が大きかった北部カラバジェダでは、多くの住民がスコップやツルハシを使って行方不明者の捜索を続けていた。車いすに乗ったままの遺体 12階建ての建物が崩落した現場では、7月9日の夕方、コンクリートの一番下の部分から、車いすに乗ったままの遺体が引き出された。1階に住んでいた65歳の男性だという。家族や近所の人たちが穴を掘り進め、やっと見つけ出した。 「足が悪かったので逃げることもできなかったんだね」。遺体を確認した娘と孫は、そう言って大切な人の死を悼んだ。孫の女性はしばらく、じっとその場を動かなかった。地震で亡くなった親族は6人目だという。 茶色い土ぼこりが一帯を覆い、抱き合って泣く人たちがあちこちにいる。穀物貯蔵庫が一時的な遺体安置所となり、マクドナルドの店舗は病院になった。棺おけを荷台に満載したトラックが、その横を通り過ぎる。少女の左手見えた、ベネズエラ地震「二重の悲劇」現場から記者が報告「このつらさがわかりますか」 別の場所で行方不明の兄弟を捜していた男性は「救助隊は生存者がいないとわかると引き揚げてしまう。政府の救援も届かない」と嘆いた。「私たちは二重の悲劇に苦しんでいる。大切な人を地震で失い、目の前に埋まっている遺体を掘り出すことすらできない。このつらさがわかりますか」 地震発生後、世界の約30カ国から救助隊が駆けつけたが、1カ月が経ち、ほとんどが撤収した。地震は高層住宅が倒壊した際の救助の難しさを改めて浮き彫りにした。 「お願いです。見捨てないでください。どうか家族を掘り起こしてください」。現場でそう訴える声を何度も耳にした。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人田村剛ニューヨーク支局長専門・関心分野アメリカの社会や文化、民主主義、人権、移民問題関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






