現場から「がれきの下から口笛の音が」父は息子を捜し続けた ベネズエラ地震カラバジェダ=田村剛印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
[PR]
南米ベネズエラで6月24日に起きた大地震で、少年ががれきの中で生存している可能性があるとして、発生の19日後まで救出活動が行われた現場がある。「声を聞いた」「コンクリートをたたく音がした」。そんな証言が次々と寄せられたが、少年は7月13日、母親と一緒に遺体で見つかった。いつ亡くなったかは不明だが、昼夜を問わない懸命な作業が続いた。 生存の可能性があるとされたのは、9歳のファビオ・バスタルド君。今回の地震で大きな被害が出た北部の町カラバジェダで、12階建ての自宅マンションが倒壊して下敷きになっていた。母親と一緒に6階にいたという。少女の左手見えた、ベネズエラ地震「二重の悲劇」現場から記者が報告「息子はいつ見つかるの」異臭漂う土ぼこりの現場 ベネズエラ地震 父親のフランシスコさん(42)は地震発生時に国外におり、倒壊した自宅に戻ったのは6日後だった。「ファビオ!」。コンクリートが積み重なったがれきに向かって叫ぶと、中からヒューヒューと口笛のような音が聞こえてきたという。 「息子はちょうど口笛を練習していたんです。きれいな音ではなく、練習中のかすれた音。それを聞いて私は、息子が生きていると確信しました」。フランシスコさんは8日、記者にそう語っていた。「天文学と地理に興味があり、星を見るのが大好き。とても賢い子です」 現場にはブラジルやメキシコの救助隊が駆けつけ、住民のボランティアも加わって、昼も夜もない救助活動が続けられた。救助隊は、温度を感知するサーモグラフィーなどの探知機を使い、がれきの下に生存者がいる可能性が高いことを複数回にわたって確認した。 ただ、ファビオ君がいた場所はコンクリートが複雑に重なり合っており、力を加えると倒壊の危険があったため、作業は難航を極めた。深さは7メートルほどあり、スコップやハンマーを使って複数のトンネルが掘り進められた。「無事なら3回、音を出して」 そう問いかけると 救助に加わったボランティアのロルダン・ペレスさん(31)は地震発生から2週間後の8日、トンネルの先で石をひっかくような音を聞いた。かすかに泣き声を聞いたという人もいた。 その翌日には、メキシコの救…この記事は有料記事です。残り876文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
この記事の続きを読むなら今がお得。初回1カ月無料+Visaギフトカードが当たる▶今すぐ登録
この記事を書いた人田村剛ニューヨーク支局長専門・関心分野アメリカの社会や文化、民主主義、人権、移民問題関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






