ストーリーロウソクを消してくれる美帆がいない 兄「妹は一生懸命生きていた」加藤美帆印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者19人が殺害された事件から26日で10年が経つ。犠牲者のひとり、美帆さん(当時19)の母親(62)と兄(31)にとって、形を変えて押し寄せてくる悲しみと向き合う日々だったという。 美帆さんは、風に吹かれるのが好きだった。9歳の誕生日に横浜の山下公園を訪ねた時は、風に向かって手を回して喜んだ。 バースデーケーキのロウソクをふーっと息で吹いて、火を消すのが好きだった。家族の誕生日でも、いつも美帆さんが息を吹いて火を消した。 誰かが誕生日を迎えるたび、母親は寂しさが募る。「前は美帆ちゃんの誕生日じゃないのにやってくれてたのに。そういうちょっとした時に、いないんだなって」施設に入れる選択、母の罪悪感 美帆さんは重い知的障害を伴う自閉症があった。幼い頃は兄と母親と祖母の4人暮らし。中学2年になり、障害児施設に入った。中学生だった兄が不登校になり、兄と向き合う時間を増やさなければと考えたからだった。やまゆり園の碑に11人目の名前 「19人を忘れないで」遺族の願い 「ずっと美帆がメインだったので、今回は美帆ちゃん、ちょっと我慢してねって感じで。でも本当は預けたくなかった」と母親は言う。「罪悪感しかなかった。美帆に申し訳ない。でも兄も救いたいから」 美帆さんが19歳になり、成…この記事は有料記事です。残り864文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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