インタビュー製油所への攻撃、プライドへし折られたロシア 日本の専門家の視点疋田多揚印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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資源大国ロシアが、ウクライナのドローンで製油所を攻撃され、深刻なガソリン不足に直面しています。ロシアでいったい何が起きているのか。なぜ、攻撃を防げないのか。北海道大学の服部倫卓教授(ロシア地域研究)に聞きました。資源大国ロシアに異変 相次ぐドローン攻撃 給油所に列、発砲事件も――ロシアの製油所がウクライナに攻撃されています。2022年に全面侵攻が始まった時には考えられなかった展開です。 今回の攻撃は、(ロシア中部)ウラル地方を越え、ロシア東部まで及ぶような、2千キロを超えるものもあります。ロシアの奥地がいとも簡単に攻撃されるのは歴史上初めてです。 過去にナポレオンやナチス・ドイツに攻め込まれたときも、退却こそしたけれど後方で立て直して反撃した。ロシアの人たちにとって、(内陸部が攻撃されないというのは)自分たちの強さの核心でした。――ロシア経済にはどんな影響がありますか。 ロシアはもともと、石油も取れないウクライナを見下していたのに、いまや自国民にガソリンを満足に供給すらできず、資源大国としてのプライドをへし折られました。攻撃された石油インフラから黒煙が上がる映像も出回り、国民は戦争を嫌が応にも実感しています。 製油所への攻撃によって、輸出できたはずのガソリンを逆に輸入しなければならず、その経済的損失もロシア経済にのしかかります。経済制裁を受けているため、製油所の高価なプラントを直すのにもコストがかかり、質も下がります。 ロシアは物流でのトラックへの依存度が高いため、満足に商品が運ばれなかったり、インフレになったりする可能性もあります。これから小麦を刈り入れる時期を迎えますが、農機にも油が必要なわけで、経済的な影響はじわじわ広がっていきます。――インドや中国への原油輸出も減りますか。 ロシアの足元の原油輸出は増えています。製油所への攻撃で国内向け原油の精製ができないので、原油を輸出に回しているからです。原油輸出のターミナルやパイプラインが攻撃されれば別ですが、いまのところ限定的です。 ただ、ホルムズ海峡の危機で一時的に原油価格が値上がりしたものの、ロシア産原油が買いたたかれているのは変わりません。輸出量は増えても収入が思うように上がらない状態は続いています。プーチン氏の誤算、続く戦争 ウクライナ侵攻は退陣戦略の一環?■――製油所が狙われるとわか…この記事は有料記事です。残り767文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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