ストーリー世界の山本由伸ではなく、一人の青年として 多忙なオフに訪れた施設大宮慎次朗印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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カメラも、取り囲む記者も、いない。 2月初旬。大リーグ・ドジャースの山本由伸はフード付きのデニムジャケットを羽織り、神奈川県藤沢市にいた。 1週間ほどすれば、アメリカ・アリゾナ州でのスプリングトレーニングが始まる。翌月には、日本代表の一員として出場する「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」が控えていた。 オフの合間を縫って時間を作った。行き先は、児童養護施設「聖園子供の家」。未就学児から10代後半までの男女30人あまりが暮らす。 山本は、プロ野球のオリックス・バファローズに在籍していた2020年冬、大阪の児童養護施設とリモートで交流を行ったことがあった。さまざまな事情で家庭を離れた子どもたちの支援に、関心を持っていた。 当時はコロナ禍で、直接は訪問ができなかった。「まず現場を見て勉強したい」と考えた山本は、知人の縁を通して訪問を決めた。 「テレビ番組のドッキリかと思うぐらいだった」と、施設長の野際良介さんは笑う。実際に現れた山本は物腰低く、特別な演出もなく施設に入った。「お兄さん野球うまいの?」 まず向かったのは会議室だっ…この記事は有料記事です。残り992文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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