深掘り国産のヒト型ロボットに「勝ち筋」はあるか 米中が席巻する現在地諏訪和仁印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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経済インサイド マラソンを走ったり、踊ったりしているヒト型ロボットの動画がSNS上などにあふれ、注目を集めている。ただ、ほとんどが米国や中国でつくられたものだ。かつて日本は「ロボット大国」ともいわれていた。国産復権に向けた機運が生まれるなか、その現在地はどうなっているのだろうか。 ヒト型ロボットの試作機「SEIMEI(セイメイ)」が4月、京都市内で披露された。その体は、ロボットを動かす人工知能(AI)に使うGPU(画像処理装置)以外、日本メーカーの部品でできている。 つくったのは、ロボットメーカーのテムザック(京都市)や早稲田大学など、14社・2大学による「有志連合」だ。メンバーは、アイシンや住友電気工業、村田製作所、カヤバ、マブチモーターなど多くが自動車部品を手がけるメーカーだ。世界初の本格的なヒト型ロボットを生み出した、日本のロボット開発の歴史を振り返りつつ、記事後半では復権に向けた「勝ち筋」を専門家に聞きました。 部品や人手、データを持ち寄り、4カ月で組み上げた。直前のトラブルで2本足で歩く姿を披露することはできなかったが、改良を続け、次のモデルの試作も始める。 中国では、ヒト型ロボットの量産が始まり、部品の供給網が広がる。ロボットづくりを呼びかけたテムザック創業者の高本陽一氏は、「自動車の次の日本のものづくりはロボットで残さないといけない。供給網をつくり、基幹産業に育てる必要がある」と話す。【動画】国産ヒト型ロボットの試作機を公開=諏訪和仁、新井義顕撮影AIの進化でロボット性能は飛躍的に向上 今のヒト型ロボットは、モーターやカメラなどを組み込んだ「体」と、その体を動かすAIの「頭脳」からなる。めざすのは、AIを進化させ、よりヒトと同じように見聞きして考え、働けることだ。 ヒト型ロボットを長く研究してきた早稲田大が開発中なのは、介護や家事などに幅広く使えるロボットだ。試作機が両手で人の足に靴下をはかせる姿は、昨年の大阪・関西万博でも披露した。これまでの経済インサイド このロボットの「足」は台車のようになっている。早稲田大次世代ロボット研究機構の機構長を務める菅野重樹教授は「手や腕で作業できることが大事で、上半身に力を入れている」と話す。使う場が家庭やオフィスだと二足で歩く必要はない。むしろ、人に触れて体の向きを変えるといった力がいる介護などの作業は台車型の方が安定し、実用的だという。企業で進む「二足歩行」のヒト型ロボット開発 企業側では二足歩行の開発が…この記事は有料記事です。残り1799文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません









