インタビュー聞き手=編集委員・武田耕太 土肥修一印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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日本救急医学会など4学会が2月、「救急・集中治療における生命維持治療の終了/差し控えに関するガイドライン」の案を公表した。治療を尽くしても回復が見込めないときに、患者の尊厳を無視した治療が続くことがないようにするねらいがあるが、人工呼吸器を使って生活する難病患者らからは不安の声も出ている。この状況をどう考えるのか。生命倫理を専門とする山梨大学名誉教授の香川知晶さんに聞いた。 ――今回の動きをどのように見ていますか。 「患者の意思をどう生かすか」という視点で医療を考えていくことは、とても重要です。医療技術が進展し、長期間の「延命」が可能になり、「いつが終末期か?」を医学的に定めにくくなっています。そのなかで、患者の意思や価値観を重視する方向性そのものは、望ましい理念だと思います。 ――一度つけた人工呼吸器を外すと法的責任を問われる懸念があるため、回復の可能性があっても治療開始をためらう。そうした事態を避ける目的も議論の背景にあるとされています。 医療現場の実情を踏まえれば、こうした指針が必要だという考え方は理解できます。ただし、相当に慎重に考えて運用しないと、社会にとって大きな問題になる可能性があり、懸念を覚える点があります。「過剰医療」だけでなく「過小医療」の問題も ――たとえば、どんな点でし…この記事は有料記事です。残り1604文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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