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7月19日付朝日歌壇の入選歌40首をお届けします。選者は川野里子さん、佐佐木幸綱さん、高野公彦さん、永田和宏さんです。☆は共選作です。【投稿はこちら】朝日歌壇への投稿、ネットからも川野里子選 恋人の頰に触れたり猫撫でたりした手同士でするボクシング(豊中市)根尾 覚 「働いて働いた手よね」義姉(ねえ)さんと煎餅のような手をかざし合う(つくば市)橋本美知子 急行が停まらぬ駅のホーム下金魚がつつくその柱脚を(大和郡山市)四方 護 二億年のち大陸はひとつでも人生かけて支払うローン(前橋市)古塩 明男 下総と上総の境に道しるべ光返してモノレールゆく(市川市)山崎 蓉子 スカイツリーのガラスの床を踏むときは首都に荒(あら)ぶるゴジラの眼となる(千葉市)星野 珠青 子ぎつねがピンチの場面「どうしよう…」息子震えて絵本の至福(小田原市)中村 玲子 唐揚げをたくさん作った翌朝は祖母との夏に似ている香り(柏市)伊藤 智紗 打ち上げの余熱を全て動力へ変換してゆく上弦の月(東京都)小野寺聡太 どちらでもない前髪を振り分けて君の好きなように生きればいい(諫早市)二田 健輔 【評】一首目、熟知する友と打ち合う楽しさ。二首目、婚家で出会った女同士の友情だ。三首目、ホーム下で飼われる金魚の繊細な気配がいい。四首目、地球歴でみれば儚(はかな)いわが土地なのだが。九首目、打ち上げの集まりの昂(たかぶ)りが月を昇らせる。佐佐木幸綱選 鴨泳ぐ池眺めつつベトナムの…この記事は有料記事です。残り1526文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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