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7月12日付朝日歌壇の入選歌40首をお届けします。選者は永田和宏さん、川野里子さん、佐佐木幸綱さん、高野公彦さんです。☆は共選作です。【投稿はこちら】朝日歌壇への投稿、ネットからも永田和宏選 屋台とは影を剝がした男等の影縫ふところ月の虹浮く(霧島市)秋野 三歩 ひとみしりごまかすための酒でした今もそうです夜のひるがお(市原市)長井 昭二 奨学金下ろして食べたラーメンのひとつ卵の美味かりし日よ(観音寺市)篠原 俊則 ポロシャツをきっちりズボンの中に入れ昭和の男向こうから来る(茨木市)瀬川 幸子 天台寺焼印ひとつある箆(へら)を母の形見に今日の飯(いひ)盛る(多摩市)豊間根則道 御巣鷹の尾根に登りて語りあふ二度の黙礼最後の別れ(鈴鹿市)渥美 義秋 ワタシという乗り物ずいぶん乗ってるが一時停止が多いみたいだ(東京都府中市)青木 凪☆昼休み残り10分の教室にパンの半額セールの放送(奈良市)山添 葵 十人でいかだを作りレースする琵琶湖の水はけっこう冷たい(奈良市)山添 聡介 今はまだタッチパネルへ触れることやらせてもらえているニンゲン(松阪市)こやまはつみ 【評】一、二首目、剝がれた影を縫い合わせるための屋台。ひとみしりをごまかすための酒。言い訳めいてはいるが、本音でもある。二首とも結句に意外性があり巧(うま)い。篠原さん、奨学金が入った、さあラーメンだと。彼(か)の日の卵の慎(つつ)ましい旨(うま)さ。川野里子選 よく随(つ)いて来てくれた…この記事は有料記事です。残り1512文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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