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6月21日付朝日歌壇の入選歌40首をお届けします。選者は川野里子さん、佐佐木幸綱さん、高野公彦さん、永田和宏さんです。☆は共選作です。【投稿はこちら】朝日歌壇への投稿、ネットからも川野里子選 いつだって見ようとすれば見れたのに百年海を見なかった祖母(横浜市)富尾 大地 尿検のカップで分け合うとちおとめナースステーション賑やかランチ(朝霞市)青垣 進 離婚協議で集まりいるにむじゃきな孫賑わい嬉しく歌うわ踊るわ(羽村市)川元 源一 早足の蟻を踏まずに歩いて行くこんな危険な地球を一緒に(河内長野市)平岡 章子 池袋の地下街歩けば若き日の母いて祖母いてもうそこらじゅう(東京都)岩本 朗 人も馬も武装を解きて甲冑(かっちゅう)へ吹く風涼し野馬追のあと(南相馬市)水野 文緒 灯台は横にまわって見上げても遠くをみつめる横顔でいる(富谷市)川村 空也 今日もまた結婚しょうと父が言うほんなら父に会ってください(天理市)石本 尚美☆何ゆえの欠勤なのか姿なし看板娘の配膳ロボット(横浜市)小川 美貴 沸騰したヤカンを見ると思い出すブルース・リーのあの雄たけびを(大船渡市)富谷 英雄 【評】一首目、ついに海を見なかった祖母の人生への気づきが凄(すご)い。二首目、忙しく活気ある現場のリアルだ。七首目、灯台の「横顔」との出会いが美しい。八首目、娘を忘れた父からの求婚。父に父自身を紹介するんですか? 哀(かな)しくも可笑(おか)しい。佐佐木幸綱選 柱には我が子ではない名が残…この記事は有料記事です。残り1497文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする